料理の腕前ひどい人 「方向音痴みたいなもの」と慰められるレベルも
「やればできるもん!」と思っていたのに、壊滅的なタイプも
恋愛の常套句のひとつに「男は胃袋でつかめ!」というのがあったり、近年は料理男子が珍しくなかったり…。生きる上で欠かせない「食」の話題が多いように、それを作る「料理の腕前」というのも、語られる機会は多い。
しらべぇ編集部では、全国の20~60代の男女1,354名を対象に「料理の腕前」について、意識調査を実施した。
■意外とみんな自信あり?
全体では「ひどい」18.2%と「まあまあひどい」18.0%で「料理の腕前はダメなほうだ」という人は36.2%、「まあまあ大丈夫」43.7%と「大丈夫」20.1%で「料理の腕前に問題なし」と答えた人は63.8%。
意外と多くの人が「問題なし」に見えるが、男女別では
「ひどい」「まあまあひどい」の「料理の腕前はダメなほうだ」の割合が、男性45.2%に対し、女性は27.3%で男性はかなり苦手なもよう。
性別・年代別で見てみると、
女性は年代が上がるごとに減少するが、20代女子は男性並みの苦手意識。
男性は30代が4割を切るものの、あとは40%台後半で「料理、できないっす」が半数に迫る。
今の30代男性といえば、ちょうど「料理男子」「弁当男子」の流行があり、「男も料理できれば、モテる」を頃合いよい年代で経験した世代。また、実生活で「夫婦共働きで、たまには夕飯も作らないと、嫁にキレられる…」なんてことも、あるのかも。
関連記事:40代女性の8割が「運動会のお弁当作りは大変」 妻任せにしている男性も
■舌バカ系やセンスがゼロも
実際に「料理の腕前がひどい」という人に、話を聞いた。
「自分ではそんなことないと思うのですが、周りからは『味オンチ』『舌バカ』扱いされています。まあ確かに、繊細な味とか微妙な違いとか全然わからないし、お店の料理を食べていて、どんな味付けをしているのか…といった話題には、全くついて行けません。
夏だとBBQ、この季節だと鍋パーティなど、友達で集まって料理する機会はあるのですが、以前BBQのシメで焼きそば作りをして失敗。それ以来、みんなから『やらなくていい』と止められてます。
すごく美味しくはできなかったけど、あれはあれでそれなりには…そこそこの味だったと思うんですけどねぇ。麺がかなり、コマ切れになっちゃっただけで…」(20代・男性)
「姉は料理上手なんですが、私は本当に下手。母もあまり得意なほうではなく、たまに姉が料理を作ったと知ると、父がすごく早く帰宅するのに、私が作ったと聞くと、『今日はつき合いがあるから』と、家で食事しないという…切ない思い出もあります。あ。でも、家族仲は悪くないですよ。(笑)
一時はがんばって、レシピ本を見たり、姉のレシピを借りたりして、作ったんです。でも、どうしてか同じ味にならない。その通りにしているはずなのに、なんか違うものになってしまうんです。
仲の良い友達が、何度か私の料理する様子を見て結論付けたのが、『方向音痴みたいなものだから、正しいと思う道に進んでも、間違っちゃうことあるんだよ』と。たぶん一言で片づけると『センスゼロ』ってことを慰められている…と思って、あきらめることにしました」(30代・女性)
「それなりには、そこそこの味」で、二度と手を出さないようにされるとか、「父が娘の料理に手を付けない」や「方向音痴」に喩えられるとか、ちょっと想像できないレベル感。
とはいえ、イマドキはいろいろ選択肢があるので、ムリにがんばらなくてもいいのかも…。
(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国20代~60代の男女1354名(有効回答数)