「職業に貴賎なしはウソ!」 仕事内容だけでなく雇用形態でも差別か
職業差別の原因は、自分が満たされないはけ口か。
「職業に貴賎なし」と言われるが、自分の仕事に対して、悪い意見を耳にしたことがある人も多いのではないだろうか。
そこでしらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,336人に「職業差別について」の調査を実施。
その結果「職業に貴賎なしはうそだと思う」と答えた人は、全体で53.1%もいることが判明したのだ。
■介護職やブルーカラーが感じている職業差別
年代が上がるほどに、職業による差別を感じている人が多くなる。
社会で働いているうちに、実感する出来事があったのだろうか。
「介護の仕事をしているけど、軽く見られているのは感じる。重労働なのに世間の扱いまで悪くては、人手不足がもっと深刻になってしまう」(40代・女性)
今後さらに需要が求められる、介護の世界。収入面の改善と共に、周囲の意識を変えることも必要のようだ。
また、現場で働く人からも、不満の声が上がる。
「ブルーカラーへの風当たりは、本当に強い。社内でも、事務所と現場の温度差がひどい」(30代・男性)
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■会社内でも部署や雇用形態で
差別は、会社の中の立場でも起こるという。
「社内で、一部の部署の選民意識が強くて。給与や待遇も変わらないのに、そこにいる人は『自分のほうが偉い』と思っている」(40代・男性)
また雇用形態によっても、扱いが変わるのだ。
「派遣で働いていたら、どこに行っても『所詮、派遣だし』って感じ。そういう働き方だから仕方がないのかもしれないけど、わざわざ人のやる気を削ぐことないのに」(30代・女性)
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■職業でマウンティングしてしまう人
職業差別の根源は、満たされないことへの捌け口だとの意見もある。
「自分の中にも、職業差別をしているところがあるかもしれない。結局、大した仕事をしていないと感じているからこそ、下と思えるような相手を探して、マウンティングしてしまうだけなんだと思う。
仕事で充実していれば、人の職業をとやかく言う暇なんてないだろうし」(20代・男性)
世の中にあるものやサービスは、携わる人がいるからこそ成り立っている。そのことを、忘れないようにしたいものだ。
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の男女1,336名 (有効回答数)