ミッチーはサイコパスが似合う? 醜悪な本音が大噴出の『明日の約束』
極悪人ミッチーの「ヤバい目」がステキ? 薄々は感じていたが想像以上に闇深だった
■クズなだけではなかったゲス記者
圭吾の自殺を興味本位に取材し、日向たちにゲスな言葉を吐くヒールキャラの週刊誌記者・小嶋(青柳翔)もいい味を出している。
今回も、マスコミ情報に踊らされて犯人探しをする世間に対し、皮肉な意見を述べた小嶋。
「どっかのテレビのコメンテイターが、言うわけですよ。彼の自殺は母親の歪んだ束縛から逃れるための、命をかけた告発だったんだって。聞いててつくづくバカだなて思いましたね。
(中略)
結果的に自殺を肯定しているてことに気がついてないからですよ。一時期、いじめっこの名前を遺書に書いて自殺する子増えたでしょ。マスコミが大騒ぎして、それを見た子供たちが学習するんです。自分の時もそうしよう、きっとみんなが僕の敵をとってくれる、って」
無関係な人々が、「いじめられて自殺した」と思われる人物に同情し敵討ちをしようとすることで、生きているいじめられっ子に「自殺すれば勝てる」という誤解を植え付けることになりかねない、というコメントには非常に考えさせられる。
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■想像の斜め上をいく展開を期待
またも善人に見えた主要キャラの汚い本音が吹き出した第9話。霧島が陰で糸を引いていたという重大な真実が明るみに出て、多くの謎はひとつの線で繋がった。
しかし、圭吾の死の原因はわからないままだ。ネットの匿名掲示板では、「犯人探し」の愚かさを描いたストーリーなだけに「たったひとつの原因なんてない。複合的に困難な状況の積み重ねではないか」といった方向性の意見が数多く投稿されている。
しかし、最終話の予告編では、日向の声で「私が今一番許せないと思っているのは…」というセリフが流れている。想像の斜め上をいく衝撃が多いドラマなだけに、さらに視聴者を驚かせる展開が待っていそうだ。
(文/しらべぇドラマ班・星子)