EvernoteやOneNote普及も… メモしない現代人の言い分
メモ活用法が多く紹介されているが、現実には使っていない人が多い。
メモやノートの活用法を紹介したビジネス本が、数多く販売されている。ビジネスパーソンがアイデアをメモするのは、もはや常識のように思えてくるが…。
しらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,328名を対象に調査を実施。「日頃からアイデアをメモに記録している」と答えた人はわずか28.2%と、意外に少ない結果に。
■メモを取れ派とメモを取るな派
性年代別では、若い世代のほうが比較的メモを取る習慣がある。若い世代の間では、仕事の記録としてメモを取ること多いようだ。
「新しい仕事を覚えるのに、メモを取っている」(20代・女性)
「うちの上司は、『メモを取るな派』。でも覚えられないから、家でこっそりとノートに書いている」(20代・男性)
覚えないと意味がないので、メモは取るなとの意見もある。しかし『メモくらいしろ』との考えの人も多く、両者に挟まれた若手は大変な思いをするはめに…。
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■アイデアを出すような仕事ではないので
年齢を重ねるほど、記憶力が落ちてくると言われている。それでも記録をしようとしないのは、意外な結果である。
「同じことの繰り返しで、アイデアを出すような仕事ではない」(30代・男性)
新人のように覚えることもなく、アイデアが採用される環境もない。そのような状況では、新しい発想を生み出す習慣も失われるようだ。
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■ビジネス本愛読者はメモ好き
ビジネス系の本やウェブサイトでは、メモやノートの特集を頻繁に扱っている。またEvernoteやOneNote、Google Keepなど、メモに特化したウェブサービスも多い。
「頭の中を整理ができるから、必ず書き出すようにしている。私はビジネス本が好きだから、影響を受けているのもあるけど」(30代・女性)
ビジネス本が好きな人やクリエイティブな仕事をしている人以外には、アイデアをメモに書く習慣がない人が多い。しかし、どんなにくだらないことでも、役立つことはあるという。
「仕事とか関係なく、昔から書くことが好きだった。頭に思い浮かんだことをとりあえず書くから、後から見返すと意味がわからないこともある。でも、それがしばらく経ってから役立つこともあるから、メモはあなどれない」(30代・男性)
何気ないメモから、大きなものが生まれるかもしれないのだ。
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の男女1,328名 (有効回答数)