時代に流されず個性を150年守り育てる  新潟『かたふね』の身上はコクのある旨口

新潟の「淡麗辛口」とは少しイメージが違う、ふっくら丸い旨味のある酒とは。

2017/12/25 22:00


 

■受け継がれる旨酒造り

かたふね


竹田蔵元: 「かたふね」の日本酒度は本醸造で-2~-3、純米酒で-4~-5。純米酒までマイナスという蔵は珍しいかもしれません。これからもふっくらと丸く、辛さと調和した甘味を特徴する酒を造っていきます。


口に含んだときにパッと深みが広がり喉元でスッと切れる。そういう幅のある酒を理想に掲げ、コクと丸みがあり、五味の調和した旨口を追求したい。


蔵の稼働率は現状95%、「量はいっぱいなので品質を追いましょう」と10代目を担う息子と話しています。幸い彼は日本酒大好き人間、農大で醸造も学んできました。ともに蔵で造りに携わる中から、技を伝承してくれることを期待しています。


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■瓶燗火入れが主体

かたふね

酒質の向上のためならどんな労苦も厭わないという竹田社長。「かたふね」は全量瓶燗火入れで仕上げられる。

瓶に詰めたお酒を1本ずつ湯煎、手間と労力の要る手法で低温加熱殺菌しているのだ。こうしたお酒は劣化が遅いから、というのが瓶燗火入れ採用の理由。

蔵元の薦めるお酒を紹介しよう。

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①『かたふね 大吟醸 <斗瓶仕様>』
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