「12年間異動できなかった」復讐!? テレ東・濱谷晃一氏の異色のドラマ作り

『黒い十人の秋山』『下北沢ダイハード』『バイプレイヤーズ』などで知られるテレ東・濱谷プロデューサーにインタビュー!

2017/12/25 07:00


 

■「ルール違反」が強みに変わった

やっと訪れたチャンスだが、当時の濱谷氏は経験だけでなく、人脈も持っていなかったそう。

濱谷氏:企画が正式に決まっていない中、タダで書いてくれる脚本家の知り合いも当時はいなかった。だから、「じゃあ自分で書いてみるか」となったんです。


ドラマ未経験の人間が「脚本・監督・プロデューサーです」って企画書を持っていくんですから、今思うと恥ずかしいんですけど(笑) 川島さんもよく出てくれたなと思いますね。


分業化が確立されたドラマの世界で、プロデューサーが脚本を書くのは本来ご法度なことだそう。

しかし、バラエティの世界にいた濱谷氏は、いい意味でそういう常識には縛られておらず、だからこそ局の社員でありながら監督・プロデューサー・脚本を兼任することができたのだ。

濱谷氏:バラエティにいなかったら、おそらく脚本も監督もやらなかったと思います。ドラマの世界のやり方に馴染んでいたというか。


異動したばかりの頃、脚本も監督も全部自分でやりたいと言って、先輩に「お前は本当にドラマというものをわかっていない」と言われたことがあるんです。今ならその意味がわかるけど、当時の自分は「ドラマに対する敬意」が足りなかったんでしょうね。


と言いつつ、今回の『黒い十人の秋山』でも脚本を書いてるから、まだわかってないのかもしれません(笑) 


もしかすると、異動希望が通らなかった鬱憤を、僕はバラエティ経験を活かしたドラマ作りで今になって吐き出していのかもしれませんね。ある意味、僕のテレ東への復讐です(笑) 


もちろん、今ではその経験にも感謝してますけど。


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■最新作『黒い十人の秋山』が26日に放送

冒頭でも紹介したが、そんな濱谷氏がプロデューサーを務め、共同で脚本も手がける最新作、『黒い十人の秋山』が26日夜11:30から放送される。

本作のストーリーはこんな感じ。

嵐の夜、離島のホテルで客の本庄一朗(滝藤賢一)が殺された。宿泊していた刑事・桐島さなえ(仲里依紗)と部下・取手健(満島真之介)は、停電の間に出入りした10人の宿泊客の中に犯人がいると断定。


オペラ歌手・冴島響一郎、トータル・ファッション・アドバイザー・YOKO FUCHIGAMI、美人秘書の戻川茜、外国人画家のパトリック・ベイカー、ファッションモデルのリシエル、サーファーのヒデト、プロゴルファーの犬塚聡子、美容整形外科医の財津隆也、建設会社社長の神取忠、猫を飼う男・村田安夫など、容疑者は一癖も二癖もある怪しい人物ばかり(すべて秋山竜次)。


さなえ、取手に加え、なぜかホテル従業員でさなえの従姉の桐島ケイ(堀内敬子)の3人で捜査を進めるが、全員アリバイがあった。さらにホテルのオーナー大城武史(山内圭哉)にも疑惑の目が向けられ、事態は混迷を深めていく。


次々と現れる証拠や証言で意外な人物が浮かび上がる…そこには過去の陰惨な未解決事件が関係していた! 真犯人は一体誰なのか…! ?(公式サイトより)

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■『黒い十人の秋山』が生まれたきっかけ
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