正月の風習と言われても…おせち料理をおいしくないと思う人たち
時代は流れ、正月に保存食は必要がなくなった。
正月の食事といえば、やはりおせち料理だ。おせち料理を毎年楽しみにしている人がいる一方で、あまり好きではないとの意見もある。
しらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,344名に「おせち料理について」の調査を実施。
「おせち料理はおいしくないと思う」と答えた人は、全体で34.2%とそれなりにいるようだ。
■冷たくておかずにならない
性年代別で見ても、そこまで大きな差はない。
老若男女問わず、おせちをおいしくないと思っている人が一定数いるのだ。
「寒い時期に、冷たいものを食べても嬉しくない。うちの正月は、みんなでそろって鍋を囲むのが定番」(40代・女性)
「食事として食べるには、おかずにならない。お酒を飲む人には、いいかもしれないけど」(20代・女性)
おせちは正月に家事をしないために作る、保存食。しかし、食品の保存技術が向上し、デパートやスーパーも2日から営業をするところが増えている。現代はおせちを作らなくても困らないのだ。
「用意が大変なわりに、子供が喜ぶようなものはない。結局は正月に他のものも用意するので、今は数品作って、夫とちまちまと食べるくらい」(40代・女性)
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■味付けの工夫でおいしく
おせちを好きと答えた人も、まだまだ多い。
「栗きんとんや数の子などは、けっこう好き。普段あまり食べるものではないし、年に1度の贅沢かな」(40代・男性)
おせちをおいしいと感じている人からは、味付けを変えればいいとの意見が。
「市販のものは、見た目は豪華だけど味がいまいち。あの濃い味付けを和らげるなど工夫すれば、結構おいしくなる」(50代・女性)
長期間保存させるために、昔からおせちは味付けが濃い。そのために現在ならば、おいしい味を優先して作っても問題はないのだ。
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■洋風など変わり種おせちが人気
おせちは自分で作らずに、デパートや取り寄せなどで購入する人も多い。近年は「洋風おせち」など、型にはまらない変わり種を販売しているところもある。
「普通のおせちは子供があまり食べないので、イタリアンのおせちを購入。すると自ら箸を伸ばして食べるようになったので、それからは洋風を買うようにしている」(30代・女性)
もはや重箱に入っていれば、なんでもありなのかもしれない。味は賛否があるおせちだが、縁起物であるには間違いない。まだまだ正月の定番として、受け継がれていくのだろう。
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20~60代の男女1,344名 (有効回答数)