良水を求めて蔵を移転、朱鷺を育む田で酒米を 佐渡の酒蔵『金鶴』が続ける挑戦

朱鷺が棲む島、佐渡でオール佐渡産『made with Sado』にこだわる酒づくり。

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2017/12/31 22:00

 

■島の美しさを未来へ伝える

金鶴

「オール佐渡産『made with Sado』。これがうちのキャッチフレーズです」という4代目。……佐渡とともに……。そのことに誇りと喜びをもって醸された酒には、佐渡産の原材料だけでなく、気候、風土、人、想いが詰っている。

豊かな島の自然があったらからこそ生まれた佐渡の酒。酒器に注げば、どこにいても、佐渡の風土を感じながら味わえるに違いない。

「100年以上、佐渡で酒造りをしてきたので、佐渡の農業にきちんと恩返しをしなくてはいけない。これは蔵人全員の思いでもあります。うちが酒米を全て佐渡産にすることで、水田の維持に役立てば……。


就農人口も減り休田が増える今、昔ながらを保つのは厳しい。けれど少しでも目の前に広がる島の美しい田園風景を守り、未来に託したい。それが島の酒蔵としての使命です」


『金鶴』の日本酒を口に含むと優しい風が身体の中を流れていく気がする。一滴一滴に佐渡の自然や人々の思いがギュっと込められているから。水にこだわり島内産の酒米にこだわった蔵の佐渡への思いは、間違いなく世界に伝わる。

蔵元が自信を持って勧めるお酒を紹介しよう。


関連記事:手つかずの自然に囲まれた秘境秋山郷の玄関口 雪も水も豊かな環境で醸される『霧の塔』

 

①『本醸造 金鶴』

金鶴

佐渡の晩酌のお酒として島内外で一番愛されている銘柄。味のはばとスッキリ感のバランスが絶妙。穏やかな香りで食事の邪魔をすることもなく、飲みあきしない、蔵のアイデンティティがこもった1本。

「ぬる燗でじっくり飲むのに最適です」(加藤一郎さん)

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②『純米 風和(かぜやわらか)』

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