家電の調子が悪いと叩くと直るのは本当か? 起死回生を願った一発
ブラウン管テレビの風習が、現在でも続いている。
テレビの映りが悪いときに、とりあえず叩いてみる人も多いはず。
そこでしらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,328名に「家電の故障について」の調査を実施。
「電化製品が壊れたら叩いてみるほうだ」と答えた人は、全体で44.7%と半数に迫る高い割合であった。
■起死回生の一発に期待
性年代別では、どの年代でも女性が多くなっている。
叩くと答えた女性からは、起死回生の一発を期待しているとの意見が。
「どうせ壊れているのなら、最後の手段として叩いてみる。それで直ったら、ラッキーだし」(40代・女性)
「初期のでっかいiPodがフリーズして、まったく動かなくなった。ネットで検索したら、『柔らかいところに、思いっきり投げつける』とあり、やると一瞬だけ起動。でも、すぐにダメになった」(30代・女性)
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■パソコンやスマホは逆効果か
男性では、20代から30代の若い世代が少なくなっている。「電化製品は叩くと直る」との伝説は、もはや過去のものなのかも。
「今の家電は精密な作りになっているから、叩いて直るもんじゃないと思うけど」(30代・男性)
「パソコンやスマホを叩いたら、取り返しのつかないことになりそう」(20代・男性)
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■叩いて直る理由
電化製品を叩くことによって、本当に治ることがあるのだろうか。
「昔のブラウン管テレビは、叩いたら本当に調子が良くなっていた。『がんばって!』などと声をかけながら…家族みんなで盛り上がっていた記憶がある」(40代・女性)
叩いて直るのは、接触不良の改善や付着したほこりが取れるから。しかし、根本的な解決にはなっていないために、結局は修理や買い替えが必要になる。
接触不良での故障ならば、IT機器でも叩くのは有効なときもあるだろう。ただそれ以上に、完全に壊れるリスクが高い。
電化製品の調子が悪いときは、叩かずに素早く修理に出したほうが賢明だろう。
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の男女1,328名 (有効回答数)