品質に徹底してこだわり、実直に醸す 村上の風土と食文化に寄り添う『〆張鶴』

首都圏でも「新潟の酒」として出会う機会が多い〆張鶴。地元・村上に根ざした地酒だ。

〆張鶴

新潟県の最北部に位置する村上市は鮭が遡上する町として知られ、100種類をゆうに超えるともいわれるさまざまな郷土料理とともに食文化を育んできた。「〆張鶴」は、そんな村上の恵まれた風土の中で醸される銘酒である。


 

■料理とともに杯を重ねて飽きない酒

〆張鶴

杯を重ねてなお次の一杯を欲する。そんな「〆張鶴」の酒は、すっきりとした旨みと控えめな香り、すっとキレる後口のよさで、数多の飲み手を魅了する。

「鮭や近郊の港に揚がる旬の魚介など、私たちが普段口にする食材を使った料理に合う酒」と代表取締役で十一代蔵元の宮尾佳明さんが自負するように、「〆張鶴」は代々、村上の風土に寄り添った酒を醸してきた。

時代とともに酒造技術が進化し、酒質もわずかずつ変遷しているとはいえ、持ち前の清らかでキレのよい味わいは、これまでもこれからも変わることはない。

飲み手は、そんな一本筋の通った酒を造り続ける宮尾酒造のひたむきな姿勢を、一杯の酒に重ね合わせて愛飲するのだ。


 

■よい酒は優れた原料から

〆張鶴

酒の品質に全力を注ぎ込む宮尾酒造では、原料米の「五百万石」には「コシヒカリ」三大産地のひとつである岩船産の中でも良質とされる岩船地区で収穫されたものを、「越淡麗」は新潟県村上市産を使用。

仕込水には朝日連峰を源流とする伏流水を地下から汲み上げて使うことで、村上の風土や食に馴染む味わいを生み出している。

年々異なる米の出来具合や特性をいち早く見極めることも、上質な酒を醸す上で重要なことだと宮尾社長は語る。

酒を搾る時、さらには出荷前のきき酒も厳しい目で行い、飲み手のもとにベストな状態で行き届くよう細心の注意を払う。

「精米から出荷まで全ての工程において手を抜かないというのが、私たちの酒造りなのです」。 誠実な造り手の心意気は、確かに「〆張鶴」の味わいに通じている。

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■連綿と受け継がれる実直な酒造り

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