『anone』第1話 坂元裕二が紡ぐ名言・名台詞をまとめてみた

『カルテット』『最高の離婚』『いつ恋』『問題のあるレストラン』などで知られる脚本家・坂元裕二の最新作『anone』。坂元節全開な台詞が話題に。

 

■「大切な思い出って支えになるしお守りになるし居場所になるんだなあって思います」(辻沢ハリカ)

同じくハリカの言葉。彦星から柘(つげ)で過ごした幼少期の話を聞かれ、送った言葉だ。

坂元作品の特徴のひとつに「同じ概念を別の表現で、別の作品でも描く」というのがある。

たとえば『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ系)では、主人公の音(有村架純)が持っていた母親からの手紙を、練(高良健吾)が「つっかえ棒」と表現していた。

過去の自分を捨てながらも一応の居場所はあった音と比べて、天涯孤独なハリカにとって思い出は「心の居所」という意味合いが強いのだろう。些細な表現の違いだが、感じ方は大きく異る印象だ。


 

■「お金じゃ買えないものもあるけど、お金があったら辛いことは減らせるの」(有紗)

ハリカがネットカフェで一緒に過ごしている少女が言った言葉。

前述の「努力は裏切るけど……」と同じく、すでに一般に広がっている手垢のついた言葉をアレンジすることで、「一見聞き慣れている感じなのに新しい」という、絶妙な言葉のバランスを得ることに成功している。

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■「死にたい、死にたいって言ってないと、生きられないからですよね?」(持本舵)

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