利用者増える家事代行サービス「使いたいけど、選べない」人も
家政婦を雇うほどじゃないけど、たまにはプロの技に頼りたくなる
共働きが当たり前になっている現代、家事に時間をかける余裕がない家庭も増えている。
そんな中で、「たまにはプロにお任せ」できるのが、家事代行サービス。
2016年10月クールで放送され、年末年始に全話再放送されたTBS系ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』が大ヒットし、主人公・森山みくり(新垣結衣)が津崎平匡(星野源)に出会うきっかけになったのが、家事代行の仕事だったことでも注目された。
しらべぇ編集部では、全国の20~60代の男女1,353名を対象に「家事代行サービス」について、意識調査を実施した。
■女性はかなり前向き
全体では「利用したことがある」5.8%と「利用したい」31.4%で「家事代行サービスの利用に前向き」という人は37.2%、「あまり利用したくない」28.8%と「利用したくない」34.0%で「利用したいと思わない」人は62.8%となった。
男女別では
「利用したことがある」「利用したい」の「家事代行サービスの利用に前向き」の割合は、男性30.5%に対し、女性は43.8%と13ポイント以上、女性が高め。
やはり家事に追われがちな女性のほうが、「プロに頼みたい」意欲が高いようだ。
また、年代によっても意識に差があるのか、「家事代行サービスの利用に前向き」な人のデータを性別・年代別で見てみると
女性は40代がやや低いが、年代での大きな差は見られない。
一方、男性は60代がかなり低めだが、60代女性は45.9%と2番目に高く、男女間の意識差が大きいようだ。
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■利用したいけど踏み出せない
実際に「利用したことがある」「利用したいと思っている」という人に、話を聞いた。
<利用したことがある>
「共働きで忙しいこともあり、『一度試しに、お願いしてみよう』ってことで、台所と水回りを依頼してみました。思ったほど時間もかからないし、仕上がりに満足したので、それからは時々利用しています。
分担して家事をしていても、なかなか手が回らないところもあるし、あとは『プロに頼れるから、手を抜いてもいいか』と思えると、精神衛生上もラク(笑)になれるんで、もちろんお金はかかるけど、コスパとしては悪くないと感じています」(40代・男性)
<利用したいと思っている>
「今年こそ…と思いながら、また大掃除の機会を逸しちゃったんですが、利用したいとは思っています。仕事と家事の両立は、それなりにしているつもりでも、それはまあ…それなりなわけで。(笑)
ただ、なんだかんだ『利用したい』と思いながら、なかなか決められないんです。たくさん業者さんがあって、家に人を入れるとなると、いろいろ気になるし…選べないんですよねぇ。
周りが利用している業者さんなら安心か…と思う反面、守秘義務があるだろうって思っても、なんとなく比較されたらイヤかも…とか考えちゃって。もう、そんなこと言っていたら、いつまでたっても決められないって、わかってるんですけどね」(40代・女性)
使ってみると「もっと前から、利用すれば良かった」という人は少なくないが、利用に踏み切れない人の意見も多かった。
ニーズは一定以上あるだけに、選びやすさや「最初の一歩」の踏み出しやすさが、ポイントになりそうだ。
(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国20代~60代の男女1,343名(有効回答数)