AbemaTV『#声だけ天使』ドラマ好きがハマる要素たっぷりの予感
声優人気が高まる中、「声だけ」をテーマにしたドラマが登場
2018/01/15 08:00
今夜10時よりAbemaTV初のオリジナルドラマ、『#声だけ天使』第1話が放送される。
同作品は地上波ドラマに匹敵する本格的な制作体制で、総製作費は3億円以上。豪華ゲストに、声優界のレジェンドが次々と登場することでも話題となった。
しらべぇドラマ班は一足早く試写にて第1話を観たが、「続きが気になる」「主人公たちの成長が楽しみ」と思える、連続ドラマとしてかなり見応えのある作品だ。
「声」がメインと聞いて、「最近流行りの声優ファンが観る作品」と先入観を持つ人もいるかもしれないが、そう思うのはかなりもったいない。
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■個性的な5人とヒロインが織りなす物語
声優に憧れ上京してきた主人公・ケンゾウと、同じ志を持つ4人の仲間たち――筋金入りのアニヲタ・コミュ障・引きこもりのシンジ、ボーイッシュな声を得意とするサディスティック少女の茜、かつてはアイドル志望だったロリ声の不気味なおばさんのしのぶ、離婚調停間近の元エリートエンジニアで45歳の寺本。
夢を実現させるため、5人がボイスサービスサイトを立ち上げることから、物語はスタートする。
順調にリクエストを集める仲間たちの中、自分だけ一件もリクエストがこない状況に苛立つケンゾウだが、ある日、1人の女性からリクエストが送られてくる。
さくらのことが気になるケンゾウは、「ユーザーと直接コンタクトをとってはならない」という鉄の掟を破ってしまう。仲間たちに批難され、もうさくらに連絡をしないと誓うケンゾウだが…。
徐々に明らかになるさくらのトラウマや、絶望的な状況に陥るケンゾウ。果たして、2人の純愛は成就するのか? 5人の夢は、叶うのか?
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■大人も楽しめる青春群像
数多くの舞台やミュージカルのほか、スーパー歌舞伎の脚本も手掛ける横内謙介氏が書き下ろしたストーリーは、「声優」という現代の人気職業をテーマにしつつ、青春群像劇として友情や恋愛、葛藤、挫折、希望…といった要素がふんだんに盛り込まれ、多くの人が今や過去の自分を投影できる点が大きな魅力。
ネットサービスを自分たちで立ち上げ、SNSで利用者の情報を知る――といった、時代にフィットする要素を交えながら、現実の壁にぶち当たる、夢を叶えるために試行錯誤するところは、どの年代が観ても「あるある」や「あんなこと、こんなことしたなあ」があるのだ。
さらに、「青春群像劇」と言いつつ、元アイドル志望のおばさんや、45歳でサラリーマンを辞めて夢を追うメンバーが、完全な大人として寄り添うのではなく、同じ土俵で葛藤したり、チャレンジしたりする姿もいい。
メインとなるのは、現在進行形で夢を追いかけている世代の物語なのだが、心のどこかで「いつかなりたい」と思い続ける夢がある大人も、ちゃんと楽しませてくれる。