センサーは蔵元自らの手 小さい蔵には効率のいい昔ながらの製法で造る『越後美人』

創業210余年ながら、さまざまな紆余曲折を乗り越えてきた小さな蔵元。

2018/01/17 22:00


 

■古式を大切に今様を探る、心込めた酒造り

越後美人

その歴史の重さを感じているのか、飯野さんがいつも心に留めているのは、「古式を大切に今様を探る、心込めた酒造り」をすること。

「素人同然だった自分が、思った酒を造れるようになったのは、心配してくれた先代杜氏の紹介で、本来は入れない杜氏組合に入れてもらったこと」



研修旅行や鑑評会などにも、隔てなく一緒に学ばせてもらったことが大きいという。飯野さんの人柄ゆえかもしれないが、厳しいばかりでなく、助けてあげようという気持ちを優先した、人に余裕のあった時代なのかもしれない。


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■小さな蔵だからできる、昔ながらの丁寧な酒造り

飯野社長:本当に小さな蔵ですから、ラベルも手書き、麹は普通酒でも限定給水、蒸米の温度を測るセンサーも使わない。手がセンサー、その方が早い。槽搾りか袋吊り、丁寧に造っていることも本当ですが、小さいからその方が効率もいいんです。


10人が10人美味しいというんじゃなくて、口に合う人がいて、その人が熱烈な大ファンになってくれれば嬉しいんです」


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①『越後美人 純米吟醸』
日本酒杜氏蔵元取材手づくり酒蔵吟醸酒新潟県越後美人若竹上越酒造
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