酒が苦手で寡黙な蔵元が佐渡最小の蔵で造る「素顔の美酒」 酒好きが勧める『真稜』

佐渡でもっとも小さな逸見酒造は、熟成酒などさまざまな挑戦を続ける。

2018/01/18 22:00



① 『いたるの純米酒』

逸見酒造

山田錦と越淡麗。前半は越淡麗で醸し、後半で山田錦とブレンド。元々は山田錦だけだったが、山田錦が不作の年があり、その時に越淡麗も使うことに。

山田錦だけの時と異なり、香りもほのかに立ち、味も出やすく旨味がある仕上がりに。元々は佐渡島内の贈答用として作られていたが、テレビ番組で紹介されたことから人気が高まり、手に入りにくい1本となった。


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②『真稜 山廃純米大吟醸』

逸見酒造

越淡麗を50%精米した純米大吟醸。新潟でも珍しい山廃造りで、伝統的な造りをしっかりとしながら醸した逸品。

越淡麗の特徴である五百万石由来のすっきりとした後味と、山田錦らしいのふくらみのある味わいの特性がバランスよく出ている。やや辛口ながら、ほどよい酸味が効いた野趣溢れる風味。「燗が旨い」と県内外からのファンが多い。


③ 『真稜 普通酒』

逸見酒造

銘柄の由来は、鎌倉時代に承久の乱で敗れ佐渡に流された順徳上皇の真野御陵に由来している。その昔は「真陵」という文字だったが、それでは墓を表すことから「真稜」に変えた。

地元からも「しんりょうさん」と親しまれるなど、毎日の晩酌で愛される酒。鶴・亀・松と縁起のいい図柄のクラシカルなラベルも人気。

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(取材・文/Sirabee編集部

日本酒蔵元取材酒蔵新潟県
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