略称にハッシュタグ 冬ドラマのネット・SNS戦略をチェックしてみた

『逃げ恥』は略称、ハッシュタグでもお手本のような存在。

2018/01/20 16:30

(recep-bg/iStock/Thinkstock)

SNSが発達した現代では、ドラマを盛り上げる施策の1つとしてツイッターやインスタグラムなどが利用されている。

出演者の写真が毎日見られるような楽しいSNS運用をしている作品がヒットしているわけではなく、作品のクオリティに直結しているわけでもないものの、ネットの反響を受ける形で視聴率がアップすることもあるため、SNS運営はそれなりに重要だ。

そこでこの記事では冬ドラマのSNSをチェックしてみたい。



 

■略称が難しそうな作品たちは…

当サイト「しらべぇ」のように多くのネットニュースが存在する現代。若者の中には新聞や雑誌に触れず、スマホにキュレーションニュースアプリをダウンロードして情報を収集する人も少なくない。

そこで重要になってくるのが作品のタイトルだ。タイトルの文字数に制限のあるネットニュースにおいては、「簡潔だけどなんの作品かわかる略称」であることが求められるからだ。

そういう意味で革新的だったのが『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)である。『逃げ恥』という唯一無二な略称が話題を呼び、またその影響を受ける形で元の長く、一見どういう意味かわからないタイトルも認知された。

さて前置きが長くなったが今クールでタイトルが長めの作品と、公式で推奨している略称はこんな感じ。

・『隣の家族は青く見える』→『となかぞ』


・『きみが心に棲みついた』→『きみ棲み』


この略称がいいのかイマイチなのかは放送回数がまだともに1回ずつということもあって正直判断が難しいものの、記者としてはどちらも担当者の苦心が伝わる力作だと感じられた。


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■ツイッターの仕様でハッシュタグが難しい『99.9』

しかし、短い略称をつけるだけでなく、SNSでの拡散を狙うにはハッシュタグとの相性も大事だ。そういう意味でなかなか不遇な状況に陥っているのが日曜劇場『99.9-刑事専門弁護士-SEASONII』(TBS系)である。

というのもツイッターは「.」がハッシュタグ内に使うことができない仕様なのだ。また、「数字並び始まりの文字列はハッシュタグとして認定されるものの、トレンドには反映されない」という謎の仕様もある模様。

この結果、第1話が大いに盛り上がったもののトレンドには反映されないという結果に。

そこで同アカウントでは19日午後5時過ぎにファンに投票を要請し、ハッシュタグを決める流れに。

記者がこの記事を書いている19日午後7時現在「#深山と愉快な仲間たち」が54%と優勢だが、これは残念ながら「ファン以外は何のことかわからない」ハッシュタグの可能性が高い。

「わからないからこそ気になる」ケースもあるものの、人気作品なだけに正攻法なハッシュタグで行ってほしい気がしないでもない。(あるいは「#深山と愉快な仲間たち」は2つ目のハッシュタグにするなど)

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■好きだからこそファンもモヤモヤ
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