ビジネスモデルを作る意気込みで挑戦を続ける『苗場山』 酒蔵が町の活性化にも
スキー場や『FUJI ROCK』などでよく知られる苗場。そこで地域おこしにも積極的な日本酒の蔵。
■風情ある店構えは町の活性化にも
「さすがにスキー客はこちら側までは来ませんが、登山の方は寄ってくださいますね」と、嬉しそうな福嶋さん。苗場山から下りてくると、町の中心部に酒蔵が立っている。湯沢駅へのバス発着場も近いという好立地だ。
「自分の登ってきた山の名前のお酒ですから、良い思い出になるようですよ。山小屋の方も、そのように薦めてくださっていると聞きました。ありがたいことです」
登山を楽しんだ人たちが自宅に戻り、登ってきた山の名を冠したお酒を傾けながら、無事に帰った安心感と思い出を肴にゆったりした時間を過ごす。幸せなひと時に違いない。
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■地元の書家による新ロゴも
社屋の建て替えと同時に、『苗場山』のロゴも一新。制作を十日町出身の書芸家・平野壮弦さんに依頼したところ、「普通に真面目に向かって、お酒を飲みながら、墨にお酒を含ませて…」など、さまざまなシチュエーションで書き上げたロゴは36種類もあったという。
悩みに悩んで1点に決めたが、どれも素晴らしいものばかり。店内や事務所には選に漏れたロゴも飾られ、ミニギャラリーさながらとなっている。