好きなことを仕事にするのはダメ? 「嫌いになるかも」の声も
仕事にすると、嫌いになってしまうとの意見も。
「好きなことで、生きていく」は、動画サイト『YouTube』CMのキャッチコピーだ。ユーチューバーのように「好き」を仕事にしたほうが、人間は幸せなのだろうか。
しらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,344名を対象に調査を行なった。「好きなことを仕事にしないほうがいい」と答えた人は全体で26.0%と、やはり否定的な人も一定数いるようである。
■仕事にすると嫌いになる
ほとんどの年代で、男性よりも女性の割合のほうが多くなっている。やはり女性のほうが、リアリストなのだろうか。
「仕事にするとトラブルもいっぱいあるから、あんなに好きだったものが嫌いに思えてきそう」(30代・女性)
そんな否定的な意見に対して、次のような反論もある。
「好きなことを仕事にする人は、それを何時間やろうが苦痛ではない人。ちょっとしたことで嫌になるのは、そこまで好きではなかったのかも?」(30代・男性)
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■好きなことを仕事にできる人はごく一部
好きなことを仕事にしたくても、なかなか難しいことである。
「バンドを組んでいて、僕はギターを担当していた。バイトしながらライブもたくさんやってたけど、お金にはならないし。
結局30歳を前に『身を固める』と言い出したメンバーが出てきたので、バンドは解散。自分も就職して、今でもそこで働いている」(30代・男性)
大きな夢は、叶わないことのほうが多いのが現実である。しかし、やってみないと結果は出ないのも、また事実だ。
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■好きなことを仕事にしてどうなったのか
好きなことを仕事にした経験のある人は、どんな思いで働いているのだろうか。
「小さい頃からパソコンを触るのが好きで、今はプログラマーをしている。激務って言われているけど、うちはまだましなほうだし。それにやっぱり好きだから、続けられるんだと思う」(20代・男性)
楽しく続けている人がいる一方で、華やかな表の世界と違う一面で嫌になった人も。
「子供の頃から美容師に憧れていて、実際に美容師になったけど、長時間労働と低収入に耐えられず異業種に転職。あれだけなりたかった気持ちは、なんだったのだろうと思う」(30代・女性)
好きなことを仕事にして続けられる人は、ほんの一部だ。だからこそ、価値があるのだろう。
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の男女1,344名 (有効回答数)