市民マラソン急増でもランニング人気は頭打ち? 大会廃止のケースも
世界トップレベルの走りも見られる東京マラソンは25日に開催。マラソンやジョギングへの興味や関心は?
国内最大級の市民マラソン大会『東京マラソン2018』が25日に開催される。いつもは車であふれる大都市の道路を走ることができる機会はなかなかないこともあり、毎年の抽選はかなりの倍率だ。
さらに、東京マラソンが始まった2007年以降、大阪、神戸、名古屋など、全国各地で大会が増えている。
■マラソンやジョギングに興味ある?
そこで、しらべぇ編集部では、全国20~60代の男女1,358名を対象に、マラソンやジョギングに興味を持っているか、調査を実施した。
結果、「ある」と回答した人は5.4%、「どちらかといえばある」は18.9%で、全体のおよそ4人に1人は走ることに興味を持っている。
一方で、「あまりない」は28.8%、「ない」は46.9%で、合わせると75.7%。昨年実施した、マラソン・ジョギングの経験に関する調査で「興味がない」と答えたのは66.6%で、9ポイントも増えており、全体的に興味が薄れている傾向がわかった。
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■大会廃止のケースも
ランニングの人気が頭打ちになっている状況は、各地で開催されているマラソン大会の運営状況にも現れている。栃木・日光市の『日光ハイウェイマラソン大会』は2014年、2015年と開催されたものの2年間休止し、今月になって大会の廃止を決定するなど、淘汰され始めている現状も見られる。
人気の高い東京マラソンであっても、さらなる改良を実施している。昨年からルートが変更になり、両国や東京駅など、東京の素晴らしさを国内外に一層アピールするとともに、記録を狙える高速コースになった。
ほかの各大会でも、新たなランナーを取り込むために工夫を凝らしており、例えば給水所やゴールに各地の名産を置いて無料で食べてもらうなど、魅力的な大会づくりに余念がない。
バラエティ豊かな大会が増えている今、マラソンやジョギングから遠ざかっていた人も、まずは5キロや10キロなど、走れそうな距離を基準にしてマラソン大会を選び、健康増進を兼ねて参加してみては?
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(文/しらべぇ編集部・小河 貴洋)
対象:全国20代~60代の男女1,358名(有効回答数)