いつかはやってやる 「俺はまだ本気出してないだけ」の人たち
本当に本気を出せない場合もあれば、出す気がない人も。
映画化もした漫画、『俺はまだ本気出してないだけ』。このタイトルのようなことを思いながら、日々を過ごしている人も少なくないだろう。
しらべぇ編集部では、全国20〜60代の自分は成功していないと思っている男女730名を対象に調査を実施。「自分はまだ本気を出していないだけだ」と考えている人は、全体で34.8%もいることが判明した。
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■女性はまだ本気を出せてない
性年代別では、30代を除くすべての年代で女性のほうが多い結果になっている。
社会で活躍する女性が増えているにもかかわらず、女性社員に重要な仕事を任せない会社が、今でも存在することが原因のひとつだろうか。
「うちの会社はまだまだ、男性中心の職場。同期の男性が大きな仕事を任されているのに、自分にはまったくそんな話はない。仕事の能力が彼より劣っているとは思わないし、女性にはチャンスさえ与えない職場の古い体質が嫌になる」(20代・女性)
適切な仕事を彼女たちが担当をすれば、会社にとってもプラスになるはずだ。
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■ガリ勉タイプは会社で本気を出していない
ガリ勉タイプだった人は、半数近くがまだ本気を出していないだけだと思っている。
学生時代は勉強ができただけに、今の状況に満足をしていない人も多いのだろう。
「そこそこいい大学を出ているから、嫌味な上司に『学歴がいいからって、仕事ができるわけじゃないんだね』と平気で言われる。いつか見返してやりたいと思うけど、立場が低いからどうにもならなくて…」(20代・男性)
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■本気を出せる職場探しが重要
「本気を出していないだけ」と思っている人の中には、言葉とは逆な行動をしている人も多い。
「会社にいる男性社員は、『こんな会社じゃ、自分の実力が発揮できない』ってよくぼやいている。でも彼は、簡単な資料さえ期限までにできない人。
また、取引先との電話で失礼なことを言って、後で上司がフォローを入れるなどのトラブルメーカー。まずは今ある仕事を、きちんとやって欲しい」(30代・女性)
ただ自分が生かせる環境でないと、本気を出すのは難しいことも。
「前の会社では『使えないクズ』くらいのひどい扱いだったけど、今の会社ではかなり信頼されている。
前のところはトップダウンで、上の思い通りに動けるような人しか評価されない。今のところは、個人の能力を大切にしてくれる。本気を出せるかは、会社との相性が重要」(40代・男性)
本気が出せるような仕事ができるかどうかで、人生の充実度も大きく変わりそうだ。
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の自分が成功していないと思っている男女730名 (有効回答数)