親から子へ…僕らはみんな『サザエさん』の年齢を追い抜き大人になる
みんな『サザエさん』を観て、大きくなった。
『サザエさん』のアニメ放送が開始されたのは、1969年。半世紀近く、多くの人たちから支持されているのだ。
そこでしらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,328名に「アニメ番組について」の調査を実施。
「アニメ『サザエさん』をほとんど観たことがない」と答えた人は、全体で19.4%。『サザエさん』を観たことがない人は、かなりの少数派なのだ。
■親から子へ受け継がれる『サザエさん』
年代別では、60代以上が高い割合である。
放送開始時にはすでに大人になっていた人は、「アニメは子供のもの」と思い『サザエさん』を観る習慣がつかなかったのかも。
一方で20代から40代では、『サザエさん』は日曜日の象徴として君臨している。
「子供の頃は家族でごはんを食べながら、一緒に観た記憶がある。今は自分が子供と一緒に観ているのだから、なかなか感慨深い。サザエさんもいつの間にか、年下だし」(30代・男性)
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■サザエさん症候群も親から子へ
アニメの内容は楽しい『サザエさん』だが、日曜日の終わりを知らせるものとして嫌がられている側面も。そんな感覚も、親から子へ引き継がれているのだ。
「当時は、一緒に観ていた父が日曜日の終わりの寂しさを感じていて、今は自分が『明日から嫌だな』と思いながら観ている」(40代・男性)
子供にとっても、学校の休みが終わるお知らせであったようだ。
「学校にあまり友達がおらず、毎日、行きたくないと思っていた。その頃は『サザエさん』が終わる時間になると、本当に憂鬱な気分に…。『サザエさん』は悪くないんだけどね」(20代・女性)
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■専業主婦にとっての『サザエさん』
職業別で見ると、専業主婦(夫)は多くの人が『サザエさん』を観ているのだ。
サザエさん一家には、二人の専業主婦がいる。
「専業主婦のあり方も、現代に当てはめるとツッコミどころが多い。それでも、どこか自分と重ね合わせるところがあるんだと思う」(30代・女性)
一方で自由業が高い割合なのは、自分の働き方と『サザエさん』の世界が違いすぎるからかも。
磯野家とフグ田家はこれからも、たくさんの家族の成長を見届けるのだろう。
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の男女1,328名(有効回答数)