アルバイト経験ゼロの理由「金銭的余裕がある」 一方で氷河期世代は…

今まで、まったくアルバイトをしたことをない人は、どんな人たちなのか。

2018/02/26 08:00

(Kavuto/iStock/Thinkstock)

学生時代の思い出に、アルバイトを挙げる人も多い。そんな中で、今までの人生で一度たりともバイトをした経験がない人は、どれほどいるのだろうか。

しらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,342名に「仕事について」の調査を実施。

「アルバイト経験がない」と答えた人は、13.8%とわずかである。多くの人は、何かしらのアルバイトをしたことがあるのだ。



 

■バイトするくらいなら勉強を

年代別では、男女ともに20代が一番多くなっている。

アルバイト経験グラフ

大学生は、アルバイトをする機会が多そうだが…。

「うちの親は『バイトするくらいなら、勉強をしなさい』って感じだったから。大卒で就職して今もそこで働いているので、バイトの経験がない」(20代・女性)


大学時代は、友達の多くがバイトをする。そのために、バイトしていないことがおかしい風潮になることも。

「金銭的に余裕がないわけじゃなかったけど、周囲が『アルバイトくらいしないと』みたいな空気になってて。バイト先で友達もできて楽しかったから、やってよかった思うけど」(20代・男性)


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■氷河期世代にバイト経験が多い理由

氷河期世代では、やむを得ずフリーターになった人も多くいる。

「大学卒業後の就職先がなく、そのままフリーターに。いろんなアルバイトをして、今の会社でようやく正社員になれた。


あまりプラスの経験とはいえないけど、いろんな内容の仕事ができたから、今振り返ると楽しかった時期ではある」(40代・男性)


バイトでさえも、なかなか見つからなかったとの声も。

「バイトの面接も、結構落ちていた。今の人手不足が、信じられないくらい」(30代・女性)


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■人見知りで面接が怖くて…

バイトをしたい気持ちがあっても、シャイな性格でできなかった人もいる。

「人見知りが激しいので、面接に行くのが怖くて。大学時代はバイト情報誌を購入して、見るだけでなにもしない日々。さらに大学を卒業して就職した会社も2年ほどで辞め、そのままニートに。


なんとか抜け出して今は働いているけど、自分は新しい一歩を踏み出すのがとてつもなく苦手だとわかった。今の会社も辞めたら、またしばらく引きこもりそうで怖い」(30代・男性)


日本経済は、アルバイトの存在で成り立っている部分も大きい。人手不足をどのように対応していくのかが、大きな課題である。

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(文/しらべぇ編集部・ニャック

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2017年6月2日~2017年6月5日
対象:全国20代~60代の男女1,342名 (有効回答数)

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