確実に美味しいものを造る努力 新潟利き酒ランキング58ヶ月連続1位の人気酒造『越後鶴亀』
駅に設置されているため人気のスポット『ぽんしゅ館』。そこで高評価なのが『鶴亀』だ。
新潟市の中心部から車で1時間。角田山の山麓に広がる田園風景の中に、新潟駅や越後湯沢駅にある『ぽんしゅ館』で選ばれる人気酒造『越後鶴亀』がある。
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■ハレの日に選ばれる鶴亀
越後のお酒ミュージアムとして県内外の愛飲家に人気のぽんしゅ館。『越後鶴亀』はその新潟店で利き酒人気銘柄ランキング1位を連続58ヶ月も記録した。
「まず銘がいいでしょう。どこの酒かわかりやすく覚えやすい。それになんといってもおめでたい商標です」と、営業部長の松島智洋さんは人気の秘密を語り始めた。
人々に喜ばれる美味しい酒造りを目指して1890年に創業、わかりやすく、おめでたい商標をと「鶴亀」という名を冠したという。
東京芸術大学に学んだ5代目の、色彩心理学を生かしたオリエンタルなラベルデザインとも相まって、四季折々のハレの日に選ばれ、宮中晩餐会などいろいろな記念酒を皇室に献上してきた。
しかし人気の理由はなんといっても美味しさ。松島さんに話を聞いた。
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■「越後鶴亀」を語る1本
ぽんしゅ館で人気銘柄ランキング1位に輝いているのは『越後鶴亀 純米酒』。
「今の食事に合わせるには酸が必要。食中酒としての位置づけで造っています」 と部長が語るように、軽快でなめらかな口当たり、確かな旨みがありながら酸度1.6と高めゆえか、後味のキレが良く料理を選ばない。
コメの上品な旨みを引き出すために、低温発酵でコメを溶かしすぎない仕込みを行っているという。 小仕込みで伝統的な造りにこだわりつつも、現代の食事情をしっかり分析していることが勝因とも言える。
『ワイングラスでおいしい日本酒アワード』で2013年、2014年と金賞を受賞した他、多くの賞に輝き「越後鶴亀」を語る1本になっている。