あまりに安いものは購入を躊躇する? 安心よりコストの低所得者たち
お得な買い物をしたいと思っているが、安すぎると不安という矛盾。
お得な買い物をしたいのが本音でも、あまりに安すぎるものは「怪しい」と思うのが人間の心理だろう。
しらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,328名に「商品の購入について」の調査を実施。
「あまりに価格が安いものは購入を躊躇するほうだ」と答えた人は全体で45.6%と、半数に迫る高い結果になったのだ。
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■若い男性はコスト重視
性年代別で見ると、20代男性が一番少ない結果である。
若い人たちは、まだまだ価格重視のようだ。
「安ければ安いほど、自分にとってはありがたい」(20代・男性)
しかし安いものには、やはりそれなりの理由がある。中でも価格が高騰している野菜には、こだわりを持つ人が多い。
「野菜とかの食べ物は口にするものだから、あまりに安いと心配。少し高くても、やっぱり国産がいい」(40代・女性)
そして年齢を重ねると、味にもこだわりが生まれる。
「焼肉食べ放題で信じられないほど安いところは、肉の質がかなり悪い。それにお金を出すなら、ちゃんとした定食を食べるほうが満たされるのに」(40代・男性)
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■100円ショップの買い物はお得か
節約家の強い味方、100円ショップ。しかし商品によっては、慎重に購入したほうがいいものも。
「スマホの充電ケーブルは、ずっと100円ショップのもの使っていた。ただすぐに断線しては買い換えるの繰り返しで、『これからいいのを買って、長く使ったほうが得』だとようやく気づいて…。
忘れたときとかの緊急時に、100円で買えるのは便利だけど」(20代・男性)
つい安く済ませてしまう日用品にも、差があるという。
「100円ショップの洗濯バサミをよく買うけど、安いためか開こうと力を入れると折れてしまうことがある。でも次に買うときは忘れていて、また100円のものを買ってしまい後悔」(30代・女性)
思わぬ掘り出し物がある100円ショップだからこそ、上手な買い物をしたいものだ。
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■低収入の人たちは安いもので妥協
年収別300万円未満よりも1,000万円以上のほうが、割合が高くなっている。
高収入の人たちは、やはり品質を求めるようだ。一方で収入が少ない人は、コストを抑えた買い物になってしまう。
「高いもののほうが美味しくて、安全性が高いのはわかっている。だけど収入内でやりくりしようとすれば、価格で選ぶしかない」(20代・女性)
いいものを揃えたくてもなかなか手が出ず、安いもので妥協しているのが現状のようだ。
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の男女1,328名 (有効回答数)