キティちゃんが見得を切る! 『KAWAII KABUKI』がかわいすぎ
ハローキティやポムポムプリンたちが歌舞伎に挑戦!? そのかわいすぎる「見得」「大立回り」を見逃すな!
■かわいすぎる「歌舞伎」
ご贔屓さんから送られた祝幕の前で挨拶する、ハローキティ。
口上を述べ、いざ舞台の幕が上がる。
ハローキティ一座のこけら落とし公演「桃太郎」の上演からスタート。
バッドばつ丸扮する鬼に、ポムポムプリン・ダニエル・シナモロールが立ち向かう!
苦戦する3人の元に現れたのが、ハローキティ座長扮する桃太郎!
無事に幕を閉じた、のだが…なにやら揉める2人。
なんでも、小道具係のシナモロールが作った「鬼のツノ」が1つ、うまく動かなかったんだとか。しかし、それは本物の「鬼」で…。
ここから先のストーリーは、ぜひ生で見て欲しい!
歌舞伎だけでなく、プロジェクションマッピングを使った演出も取り入れており、大迫力。「サンリオのショーなんて、子供騙しでしょ?」となめたら大間違いだ。『KAWAII KABUKI』はもしかすると、大人のほうが楽しめるかもしれない。
あっという間の40分だ。
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■観客も一緒に
『KAWAII KABUKI』の脚本・演出は「スーパー歌舞伎」を手がけてきた、横内謙介氏。
はじめは「歌舞伎俳優でもない、一般人にできるわけない」と思っていたそう。しかし、ハローキティから「やるの」「無理って言われたら余計やりたくなった」と言われてしまったとか。
見得や大立回りなど、歌舞伎の演技指導を行なったのは、市川笑三郎。
今回の挑戦は「やればできる、の証明」であり、「やっていく中で完成していく」作品だという。
横内氏の願いは、「この劇場にも『大向う』(歌舞伎で客席の後方から掛け声をかける客のこと)が生まれてくれる」こと。
横内:「キティ、ばつ丸って名前(を呼ぶだけ)でいいので。最初はハードルが高いかもしれませんが…この一座素晴らしくて、いつも間が同じ(笑)」
市川:「歌舞伎俳優はお客さまが乗ってくると、時間が伸びる傾向があるんですが、この一座は時間に正確です」
観客も一緒に、ショーを作りあげてくれたら…と話す。
『KAWAII KABUKI』は、3月10日より上演開始。こんなにかわいい歌舞伎が観られるのは、ここだけだ!
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(取材・文/しらべぇ編集部・たつき あつこ)