年金情報入力を中国業者に委託 「社名明かせ」「ガバガバすぎる」と憤怒

日本年金機構からデータ入力業務を委託された情報処理会社が約500万人分の個人情報を中国の業者に委託。

2018/03/20 16:00

(Nastco/iStock/Thinkstock)

日本年金機構からデータ入力の業務を委託された東京・豊島区にある情報処理会社が、契約に違反して約500万人分の個人情報を中国の業者に渡し、入力業務を委託していたことがNHKなどで報じられた。

呆れて物が言えないニュースに、ネット上では怒りの声が相次いでいる。



 

■酷すぎる「再委託」の実態

日本年金機構が入力を委託していたのは、マイナンバーや配偶者の年間所得額などの個人情報。しかし、厚生労働省などによると、この会社は年金機構と交わした「別の業者への再委託の禁止」を破り、中国の業者にデータの一部を渡し、入力業務の一部していたそうだ。

またこの情報処理会社についてはかねてより問題があったようで、データ入力の遅れから少なくとも6万7000人の受給者が所得税控除が受けられず、本来よりも少ない年金しか受け取れない事態となっていたそう。

報道によると、今のところ中国の業者から個人情報がさらに外部に流出した事実は確認されていないということだが、決して安心できるわけではなく、むしろ今後さらに悪い知らせが飛び込んでくる可能性すらあると言える。


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■怒りの声相次ぐ

この報道に対し、ネットでは「ガバナンスどうなってるんだ」「さすがに酷い」など厳しい声が殺到。中には「社名を明かせ」と、今回名前を伏せて報じられた豊島区の会社を厳しく批判する声も。

・何やってんだよ…。政府のガバナンスがガタガタじゃん


・「個人情報保護」ってないの日本は?


・データ入力が遅れて年金が少なくしか受け取れない人が出ているというニュースはきいてたけど、裏でこんなことまでおきてたとは。国の機構がいろんなところで壊れ始めてる感。


・なんで会社名伏せてんだ? 豊島区の何て会社だよそのクソバカ野郎は???


・日本の会社がやった不正を、まるで中国の業者が悪いみたいな書き方すなよ。ほんで、日本の「会社」と中国の「業者」ってなんか使い分けてんの?


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■6割が「年金制度はすでに崩壊」

しらべぇ編集部が、全国男女1,400名に「年金制度はすでに崩壊している」と感じているかを調査したところ、じつに6割を超える人が「はい」と回答していた。

ただでさえ年金制度への不信感が増している今日この頃。そんな中で起きた今回の事件は、関係者にとっては痛すぎたに違いない。

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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2017年1月20日~2017年1月22日
対象:20~60代男女1,400名(有効回答数)

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厚生労働省マイナンバー年金情報流出
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