『隣の家族は青く見える』最終回 予想を裏切るハッピーエンドに称賛の声
予想とは違う形もありながら、それぞれの幸せの形が見えた素敵なフィナーレ
■妊活が原因で別れるのは「本末転倒」
一人東京に帰り飲んだくれる大器。大器の母の聡子(高畑淳子)は、酔いつぶれた大器に「奈々ちゃんを迎えに行け」と叱責。
しかし大器は「奈々だって俺といるのが辛いんだよ」と奈々の心を慮り、そっとしておきたい気持ちを伝える。そんな大器に、聡子がつぶやいた言葉が切なく胸に迫る。
「愛し合っているからこそ望んでいた子供なのに、そんなことで別れちゃうなんて、これじゃあ本末転倒じゃないのよ」
女性向け匿名掲示板『ガールズちゃんねる』では、夫婦関係を時間をかけ修復しようとする大器の姿勢に称賛の声も寄せられていた。
「奈々が『離婚しよう』て言った時、よくある夫婦ドラマみたいに大ちゃんが『バカっ』っていってひっぱたいたらどうしようかと思った それで、『痛い! 愛されていたのね!』みたいな陳腐な展開ではなく、ちゃんと時間をかけて、話し合うところがリアル」
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■評価が大きく変わった深雪
作品のスタート時から最終話の間で、視聴者の評価が一変したのが、虚栄心の強い専業主婦・小宮山深雪(真飛聖)と商社勤務だったが退職し、現在は塾講師のボランティアをしている小宮山真一郎(野間口徹)が、二人の娘と暮らす小宮山家。
特に妻の深雪は、悪役のいけすかない奥さんという見方が強かった前半から、「クセはあるけど愛嬌のあるかわいい人」という愛されキャラに。
当初は保守的で、頭の硬い差別的な発言も多かったものの、第9話では「狭い世界に閉じこもって行きて生きてきたことを後悔している」と素直に謝罪し、好感度を上げた。