「東京人はあまり食べない」と知ると熊本県民がビビるコノシロが激ウマ
こんなに美味しい魚が熊本にあったとは! コノシロの姿寿司を試食レビュー
江戸前寿司の定番、小肌は、日本全国の寿司店でも一般的に食べられる、おなじみの魚。小肌は、じつはニシン科に属するコノシロの幼魚だ。ブリなどと同じくサイズによって呼び名が変わる出世魚で、最大で30センチにもなる。
市場に出始めの小さいものは「新子」と呼ばれ、本格的な寿司店では高級ネタとして使われる。
しかしコノシロと呼ばれるまで大きく育った(15〜17センチ以上)ものは、「この城」に通じるなどの理由からか武士に忌み嫌われていたこともあり、東京では今でもあまり食べることはない。
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■コノシロを好んで食べる地域が…
だが、そんなコノシロを好んで食べる地域が、九州地方に存在する。それは、八代海や有明海、島原湾に面する宇城市や宇土市など、熊本県の海に近い場所だ。
宇城市の道の駅『不知火温泉』では、出世魚でもあるコノシロを出世祈願の縁起の良い魚としてPRしており、道の駅や近隣の飲食店で食べることができる。
施設内にある鮮魚店では、新鮮なコノシロの刺身が220円と破格の値段。
内蔵や頭、尾を取ったものも販売されており、店員に聞くとイワシやアジのように、から揚げや南蛮漬けにして食べるそうだ。
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■不知火の名店『錦寿司』
コノシロ街道のパンフレットに紹介されていた、道の駅からほど近い寿司店『錦寿司』では、コノシロや宇城市の地魚を使った寿司をリーズナブルに食べることができる。
しらべぇ取材班が注文した10貫の『まっちゃにぎり』には、小肌のほかにクルマエビやヒラメなど、地の魚がいっぱい。
季節にもよるが高級魚のトラフグやマナガツオが入って2,000円台、寿司はどれも新鮮で美味しく、観光客にも人気が出るのがわかる味だった。