職場の先輩に「ご苦労様です」はおかしい? 有職者の意見は…

「ご苦労様です」を職場で使われることをどう思うか聞いてみると…

2018/04/03 10:00

(TAGSTOCK1/iStock/Thinkstock)

4月は多くの企業で新人研修が行なわれ、この期間に、お辞儀の仕方や名刺交換の作法など、基本的なビジネスマナーをみっちり叩き込まれる。

しかし、その中には新卒にとって「おかしい」と感じる慣習も多く、戸惑っている人もいるのでは。


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■わかりにくい慣習といえば…

様々な慣習のなかでも、意味がわかりにくいといわれるのが、「お疲れ様」と「ご苦労様」の違いだろう。どちらも労をねぎらう言葉なのだが、日本企業では「お疲れ様」を使うよう指導を受けることが多い。

これは、「ご苦労様」は目上が目下にかける言葉で、客や上司に対して使うのは失礼と感じる人がいるためだ。

しかし、最近は「どっちでもいいじゃないか」という声もあり、意見が分かれている。


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■職場で「ご苦労様です」を使う人をどう思う?

しらべぇ編集部では全国20代〜60代の有職者男女639名に「ご苦労様です」という言葉に関しての調査を実施。

結果「自分もそうだ」「共感する」「理解はできる」を合わせた肯定派は67.2%。一方、「違和感がある」「おかしいと思う」と回答した「否定派」は32.8%に。

職場で「ご苦労様です」と声をかけることについて、肯定的に考えている人のほうが多いのだ。


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■年代別に見ると…

「ご苦労様です」を使うことについて「おかしいと思う」と答えた人を年代別に見ると、ある傾向が出た。

20代がもっとも「おかしい」と感じており、60代は寛容。年齢を重ねた世代のほうが、「ご苦労様です」に馴染みがあるようだ。

ちなみに「目上言葉」になった理由については、「昔は許されていたが、ビジネス講師が決めて広めた」という説が存在する。今回の調査を見る限り、あながち嘘でもないのかも。


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■不愉快という人に意見を聞いてみると…

職場で『ご苦労様です』といわれることが不愉快というSさん(30代・男性)に理由を聞いてみた。

「私は新人研修で『ご苦労様です』は目上が目下にかける言葉と習ったので、基本的に使いません。部下に対しても、偉そうな印象を与えるので『お疲れ様』しか使わない。


逆に、部下から『ご苦労様です』といわれたら、やっぱり注意するかも。上司から言われるのは仕方がないけど、それでも嫌な感じがします」


職場で「ご苦労様です」という言葉を使うか否かは個人の判断。しかし、嫌悪している人も一定数存在しているのも事実だ。迷ったら「お疲れ様」を使うほうが、無難かも。

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(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2017年2月24日~2017年2月26日
対象:全国20代~60代の有職者639名(有効回答数)

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