タバコの臭いに敏感な人の割合に驚愕 喫煙室での交流も昔話に
タバコはもはや、ひっそりと隠れたところで吸うものになりそうな気配である。
東京五輪の開催に向けて、受動喫煙対策の強化が進められている。喫煙者にとっては、さらにつらい状況になるであろう。
しらべぇ編集部では、全国20〜60代非喫煙者の男女937名を対象に調査を実施。全体では76.9%もの人が、「タバコの臭いに敏感だ」と回答。タバコを吸わない人は、ちょっとした臭いでさえも気づいてしまうのだ。
画像をもっと見る
■上司の臭いが嫌い
性年代別では、すべての年代で半数を超えている。
また、女性の割合が高いのも印象的だ。「男性がタバコを吸う姿が好き」との意見は、喫煙率の低下とともに消滅しつつある。
「会社の上司は、タバコの臭いが染みついている。近寄ってきたらすぐにわかるくらい。タバコの臭いも嫌だけどその上司も苦手なので、両者が合わさると嫌悪感しかない」(20代・女性)
吸っている人がいなくても、敏感な人は気づくのだ。
「店内が禁煙で有名な、某コーヒーチェーン。会社がたくさん入っているビルの1階にあるため、店の前でタバコを吸う人がたくさんいるみたいで…。さすがにお店の中までは臭わないけど、出た途端にタバコの臭いがして残念」(30代・男性)
関連記事:劇団ひとり、タバコ値上げにも動じず 「嫌われ者なのでいくらでも払います」
■喫煙室の文化も消滅か…
会社員でも7割以上の人が、タバコの臭いに敏感だと答えている。
会社の喫煙室は、情報交換の場だと言われていた。しかし、タバコを吸う人自体が減少すると、そのような文化もなくなってしまうだろう。
「うちの会社は権限を持つ人たちがタバコを吸う世代なので、まだまだ喫煙室での小会議みたいな習慣は残っている。ただ、若手との交流の場でもあったけど、それはほとんどなくなってしまった感じ」(40代・男性)
意識の高い社員は、上層部と交流するためにわざわざ喫煙室に潜入していた。
「僕はタバコを吸わないけど、会話をするためによく喫煙室に入っていた。それくらい昔は、重要な場所だったんだけどな…」(30代・男性)
関連記事:千鳥・大悟がタバコを吸い続ける理由に反響 「最強にかっこいい」
■喫煙者の肩身はますます狭く…
これだけタバコの臭いが気になる人が多くなれば、肩身が狭いのが喫煙者たちだ。
「喫煙者の立場は、めちゃくちゃ悪くなるばかり。確かに仕事中に自席で吸えた時代はおかしかったけど、喫煙室でちょっと吸うくらいは許して欲しい」(40代・男性)
非喫煙者からは、「タバコ休憩はズルい」との意見もある。
「タバコ休憩が問題になっているけど、休憩を挟んだほうが効率もいい。吸わない人もおやつを食べるなどして、ゆったりした時間を作ればお互いに納得がいきそう」(30代・男性)
この先タバコは、人目につかないところでひっそりと楽しむものになるのかも。
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の男女1,357名 (有効回答数)