江口洋介主演『ヘッドハンター』 プロデューサーが転職で得たリアルも

テレビ東京の新ドラマ枠「ドラマBiz」の第一弾作品として話題の『ヘッドハンター』。担当プロデューサーに、その見どころを聞いた

2018/04/15 06:30

(画像提供:ドラマBiz『ヘッドハンター』©テレビ東京)

16日月曜夜10時より、「働く」をテーマにした大人へ向けた新たなビジネスドラマ枠「ドラマBiz」。その第一弾作品としてスタートする『ヘッドハンター』(テレビ東京系)。

『ガイアの夜明け』『カンブリア宮殿』『ワールドビジネスサテライト』など、経済系番組に強いテレビ東京が、ドラマの世界でもその強みを発揮するのか注目を集めている。

放送開始を前に、テレビ東京プロデューサー・稲田秀樹氏に本ドラマの魅力を聞いた。

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■自身の体験から感じたドラマ性

放送に先がけての会見では、テレビ東京が満を持して設けた新たなドラマ枠のプレゼンという意味で、ジョブズの新商品発表会を意識したコスチュームと演出で登場し、集まった報道陣を笑わせた稲田氏。

今回の「ドラマBiz」という新たな枠を立ち上げるにあたり、一般的な「お仕事ドラマ」ではなく、さまざまな業界の裏側も描くことのできる「転職エージェント」をテーマ設定したことは、すでに業界内でも「練れているな」と評価されている。

稲田氏:今回の枠を作るにあたっては各部署と議論を重ね、独自性やインパクトを与えられる切り口ってなんだろう? と考える中で、テレビ東京の経済に強いブランドを活かす、ビジネスパーソンに向けたドラマという方向性に固まりました。その後、内外に企画募集しましが、その選考の中で、第一の基準が「今を切り取る」ということでした。

テレビドラマには元々ジャーナリスティックな要素や役割があっかと思いますが、今回の新枠はそんな眼差しを強めたいと考えていて、その結果、「転職」に行き着いたという形ですね。

僕自身が、2年前にテレビ東京に転職したという経験があり、それは個人的に大きな決断でしたが、転職する本人だけじゃなく、家族や元同僚、関係者にも影響を与える人生の劇的なできごと――そこには、少なからずドラマが生まれる要素があると実感しました。


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■新枠でオリジナル脚本の挑戦

長年言われてきた「35歳限界説」が転職市場の中では過去のものとなり、ヘッドハンターが活躍する転職業界は、右肩上がりに成長している領域だ。しかし、オリジナル作品としては、恐らく連続ドラマでは初めてのテーマ。

稲田氏:おかげさまで「ヘッドハンター」は社内でも評価を得ました。でも新しいドラマ枠の立ち上げですから、普通は有名原作とか、リメイクとか「安パイ」で行くところじゃないですか。

それなのに「キャストが捕まるんだったら、これで行け!」と言ってくださる上の方がいて、“いやあ、本当にすごい会社だなぁ…”と思いました。(笑)

なかなかそういう挑戦のチャンスが得難いご時世の今、新しい枠、しかもトップバッターにオリジナル作品を持ってくる――そんな経験はなかなかできないと思います。だから、今、いろいろ大変なんですけど、それを励みにやっています。


稲田氏自身の「転職」は、そんな挑戦ができている話を聞くだけでも、かなりの成功事例といえそうだ。

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