こんにちは、元アイドルでコラムニストの小川満鈴(おがわみな)です。
たびたび話題になる「女性専用車両」ですが、実際問題本当に今の日本に必要なのでしょうか? 女性目線で考え、「そして痴漢を無くすにはどうすればいいのか」についても検討してみましょう。
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■痴漢がいなければいらない?
女性専用車両の時代背景を調べてみると、古くは1912年に登場してすぐに廃止され、さらに数回登場しては廃止という歴史を繰り返しています。
そして、2000年前後に車内での迷惑行為がマスコミに多く取り上げられたことで、次々に導入が決定されました。
どうして女性専用車両が導入されたのか、という部分について不思議なことにメディアは「痴漢」という言葉を濁して報道しているように感じます。
しかし実際問題、痴漢行為が存在しなければ女性専用車両は本来必要のないもの。メディアはもっと「痴漢の存在について報道すべき」と、個人的には思います。
■性別の差別問題
私は女性ですので、正直に言えばこの女性専用車両の存在は非常にありがたいもの。私自身、学生の頃には月1くらいのペースで痴漢に遭っていました。
おそらくは満員電車の中で、どういった形であれ痴漢行為に遭っていない女性はかなり少ないのではないでしょうか?
「満員電車をなくせばいい」というのもひとつの方法でしょうが、日本の都会における働き方を考えると、すぐに解決できるものではありません。
また時おり男性サイドからは、「男性専用車両も作ってほしい」という声も。これは個人的には非常に真っ当で正しい意見だと感じます。
映画やドラマの題材にもなっていますが、「痴漢の冤罪」も確実に存在します。示談金目的の女性がいてもおかしくないでしょう。そういった意味でも、男性専用車両ができるのは時間の問題だと感じます。