東野圭吾『手紙』をドラマ化 主演・亀梨和也「抱えられる自分でいたい」
2006年に山田孝之主演で映画化もされた『手紙』がドラマ化
多くのミステリーファンから支持される直木賞作家・東野圭吾。その作品の多くが映像化され、人気を集めてきた。
その東野圭吾の作品の中で、発行部数240万部を超える『手紙』(文春庫刊)は2006年に映画化、以降も複数回舞台上映されてきた作品だ。
■『手紙』がテレビドラマ化
テレビ東京のドラマスペシャル『東野圭吾 手紙』として、初めてテレビドラマ化される本作。
原作『手紙』の刊行当時(2003年)より、情報の拡散力が上がったデジタル社会の現代。今回のドラマ化に際し、獄中の兄から届く手書きの手紙とSNSで簡単につながってしまう社会との対比を、現代版の『手紙』として描くという。
辛い境遇に置かれた犯罪加害者の家族が、周囲の人々と関わり合いながら懸命に一筋の光を追い求め生きていく…。家族とは何か? 愛とは何か? 絆とは何か? を問いかける、社会派エンターテインメントドラマ。
監督は映画『トワイライト ささらさや』『いつまた、君と、何日君再来』、ドラマ『破獄』(テレビ東京)などの深川栄洋、脚本はドラマ『宮沢賢治の食卓』(WOWOW)『砂の塔〜知りすぎた隣人~』(TBS)ほかの池田奈津子が手掛ける。
現段階で放送予定は決まっていないとのことだが、この布陣を見るだけでも現代の日本社会を反映しつつ、原作の世界観を表現してくれそうだ。
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■主演はテレ東ドラマ初出演・亀梨和也
主演はテレビ東京のドラマ初出演にして、初主演となる亀梨和也(KAT-TUN)。テレビ東京のドラマだけでなく、東野圭吾作品にも初出演ということで、「どちらの出演も僕にとっては初めてなので、本当にワクワクしています」という。
また、役作りについて問われ、
「役作りに関しては、あまり用意しすぎないほうがいいかなと思っています。まずは監督の指揮にしっかり反応できるようにいられたら。
その中で、目の前で起きている事、感情、そういうものに敏感でいたいなと思います。そしてそれを自分がどう捉え、表現できるかということを大事にしたいと思います。撮影中は何かに悶々とする時間になると思うので、それを抱えられる自分でいたいと思っています」
と、語っている。そして自らが演じる武島直貴の人物像についても、コメント。
「事件の当事者なのか何なのか…とても難しい立ち位置にいる人物ですよね。決してスポットライトを浴びるようなキャラクターではない。そこがこの作品が持っている魅力であり、メッセージなのだと思いますが。僕自身、その難しさ、もどかしさにハマっていけたらと思っています」
人気原作の主人公・武島直貴を亀梨がどう演じるのかが、注目を集めそうだが、原作者である東野圭吾も、
「『手紙』は、私自身が答えを探しながら書き継いでいった作品です。
亀梨さんも、演技を通じて何らかの答えを発見されるのでは、と思います」
と、期待を寄せている。
放送日時:未定
放送局:テレビ東京系
出演:亀梨和也 ほか
原作:東野圭吾『手紙』(文春庫刊)
監督:深川栄洋
脚本:池田奈津子
(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)