本当に効果的なのはどっちなの? 長所を伸ばす vs 欠点を補う
長所を伸ばして専門的になるべきか、欠点を補いオールラウンダーになるべきか…。
自分の能力を最大限に活かすには、得意なことをさらに磨いたほうがいいとの意見がある。しかし、欠点を補なって、平均的にできるよう努力する人も。
そこでしらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,361名を対象に調査を実施。「欠点を補うよりも、長所を伸ばすほうが大切だと思う」と答えた人は、全体で60.4%。多くの人は、得意なことを伸ばすほうがいいと考えているのだ。
■若い頃は弱点克服志向
性年代別では、20代の男性が唯一4割を下回っている。
若い頃はまだ、欠点を克服したい思いが強いのだろうか。
「今の部署が、そんなに好きではない。でもここで覚えたことは、きっと将来の役に立つと思うから」(20代・男性)
「うちの会社で評価されている人は、オールラウンダーが多いから」(20代・男性)
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■欠点を補おうとした結果…
年齢を重ねるほどに、長所を伸ばすほうがプラスになると考えるように変化。
「若い頃なら脳も柔軟なので、新しいことを覚える元気があるかもしれない。でも、今から何かを新たに覚えるとなれば、かなり時間がかかること。それが苦手なことなら、なおさら」(40代・女性)
欠点を補おうと努力したが、無理だったと語る人もいる。
「私は数字が苦手で、これは社会人にとっても致命的。そのために簿記の勉強などをして、なんとか補おうとしていた。でも苦手なものをどれだけがんばっても、人並み以上にはならない」(30代・男性)
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■それぞれの長所を集約して
好きなことを続けている人が、なによりも強いとの意見も多い。
「どんなことでも、仕方なくやっている人が、心から好きで続けている人に勝てるわけがない。だから好きを仕事にしている人は、最強だと思う」(30代・男性)
それぞれの長所を持ち寄ることで、強いチームになる。
「長所と短所は、表裏一体。例えば行動力のある人は、じっくり判断しないことがある。そんな人のそばには、慎重に分析する人を置けばいい。お互いに補い合って、いいものを作っていくのが一番の方法だと思う」(30代・男性)
自分の長所を生かしたいのに、会社の方針で不向きなことをしている人もいるだろう。誰もが長所を伸ばす環境は、まだまだ難しいのが現状である。
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の男女1,361名(有効回答数)