謝ったら負けと思っている人 vs 悪くなくてもとりあえず謝る人
素直に、ごめんなさいしたほうがいいのか…
トラブルが起きたときに素直に謝罪する人もいれば、絶対に自分の非を認めない人もいる。謝罪の判断を誤れば、社会的信用を失いかねない。
しらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,361名に「謝罪について」の調査を実施。
「謝ったら負けだと思うほうだ」と答えた人は、全体で20.4%。割合は少ないが、絶対に謝らない人が一定数いるようだ。
■高収入が謝罪に慎重
年収別で見ると、1,000万円以上が高い割合になっている。
ビジネス上の交渉で、「簡単に謝ると損をする」と学んだのかもしれない。
「こちらが悪い場合なら、素直に謝ったほうがいい。でも先方の勘違いやクレームなどは毅然とした態度でいないと、足元を見る人も多いから」(40代・男性)
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■すぐに謝る人たち
一方で、すぐに謝ってしまう人が、日本にはまだまだ多い。
「面倒なことになるのが嫌なので、自分が悪いと思っていなくても謝ってしまう。ことが収まるなら、それでいいと思っている。
プライドが邪魔して『ごめんなさい』ができない人のほうが、よっぽど損をしている気がするけど…」(30代・女性)
夫婦間には、周囲には理解できない常識がある。
「妻が怒ると、機嫌を取り戻すのが大変。しかも基本的には僕が悪いって感じでなく、彼女の思い通りにならなかったって場合がほとんど。
それでもこっちが謝ったほうが、さらなる悪化を防げるから。周囲には『情けない』とか言われるけど…」(30代・男性)
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■SNSでの謝罪
SNSの普及により、炎上から謝罪するパターンが毎日のように発生している。中には、「本当にその人が悪いのか?」と思える内容も多い。
「ネットでの何気ない発言で、炎上しているのを見ると怖くなる。中には事実を書いただけなのに、声の大きい人たちに『気にいらない』との理由から集中砲火されてるケースも。
そうなると謝るしかなくなるから、かわいそうだなと思う」(30代・女性)
どんなに窮地に追い込まれても、絶対に謝らない人もいる。
「確実な失言なのに、その場しのぎの言い訳ばかりして、絶対に謝らない人がいる。最初に謝っていればこれほど大きくならなかったのに、自分で傷口を広げているのが滑稽な感じ」(40代・男性)
状況を見ながら適切な謝罪をするスキルが、今後はさらに求められそうだ。
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の男女1,361名 (有効回答数)