業界用語「(仮)バラシ」って何? 芸能界の裏事情に同情&共感
10日の『アメトーーク!』では、「(仮)バラシ芸人」と題された企画をオンエア。スケジュールを仮で押さえられるも、のちに出演キャンセルをされがちな芸人が集まり、芸能界の裏事情に切り込んでいった。
10日放送の『アメトーーク!』(テレビ朝日・ABC系)にて、「(仮)バラシ芸人〜急にキャンセルされる補欠たち〜」企画が実施された。
「(仮)バラシ」とはテレビ業界用語で、タレントのスケジュールを仮で押さえておきながら、事情により出演依頼をキャンセルする(=バラす)こと。スタジオには、そんな(仮)バラシをされがちな芸人たちが集結した。
■(仮)バラシが発生する仕組み
テレビ番組が作られる際、まず制作会社は出演してほしいタレントにオファーをかける。そのタレントのスケジュールが流動的で出演が確定しなかった場合、別のタレントを代役として「仮押さえ」することになる。
仮押さえされたタレントは、当然その番組のためにスケジュールを空けて待っていなければならない。無事にその仕事が本決まりになれば問題ないが、当初オファーしていた「第1希望」のタレントが出演OKとなれば、仮押さえタレントの仕事は白紙になってしまう。
ひどいときには収録の2日前でもまだ決まらないケースもあるという。これを川島明(麒麟)は「都合のいい芸人」と表現し、「番組側からしたら愛人みたいなもんですよ。電話1本でホイホイ行っちゃう」と絶妙な例えで笑いを取った。
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■ニッチェ近藤の類似タレント=こじるり?
近藤くみこ(ニッチェ)は、先日放送された同番組の「キングダム芸人」企画に呼ばれていたことを告白。が、スタッフとの打ち合わせまで済ませた後でバラされたという。
それだけでも衝撃的な事実だが、オンエアを確認した近藤は、自分がいたはずの席に小島瑠璃子が座っている光景を目の当たりにして愕然とした。
全くタイプの違うタレントと入れ替えられたことに「(私と小島は)類似タレントですか?」とスタジオゲストの小島へ向けて不満を爆発させた。
(仮)バラシとは無縁そうな小島が「私もバラされます。女優さんの番宣が急に入ったりして」と反論するも、品川祐(品川庄司)に「それはランクの高い話。相手は女優さんでしょ? こっちは地獄の底の話だから」と一蹴された。
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■視聴者からは同情の声
こういった芸能人のブッキングシステムに対し、視聴者からはタレント側への同情が相次ぐ。それと同時に、制作側への批判も飛び出した。
https://twitter.com/sinyapos_riddle/status/994583627278135298
こんなハッキリと「貴方は要りません」って言われ続けるって芸能人も大変だね。 #アメトーーク
— リア(´◉皿◉`) (@aniotaf) May 10, 2018
フジモンと川島取り敢えず抑えとこうってなるのは判るな#アメトーーク
— 新・サムの息子 (@sinsonofsam) May 10, 2018
川島や小島のような「器用で好感度も高く、使いやすいタレント」を「とりあえず」で押さえておきたくなる番組側の気持ちも分かる、といった意見が見られたのも印象的だ。