優しさか弱さか? 勧誘電話の話をつい聞いてしまう人の気持ちとは
それでもなくならないところを見ると、一定数の効果があるのだろうか。
メールやLINEなどの連絡手段がある現代では、電話をかけてくるのはほぼセールスという家庭も多いだろう。しらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,361名を対象に調査を実施。
「勧誘の電話の話を聞いてしまうほうだ」と答えた人は、全体で15.1%。コールセンターは、かなり難しい仕事なのだ。
■相手がかわいそう…
性年代別では、20代女性が多い割合になっている。
勧誘の電話を切れない人は、相手のペースに飲まれやすいタイプだ。
「あっちが継ぎ目なしにひたすらしゃべってくるので、切るタイミングがない。最後まで聞いても結局は断るのだから、早めに言う勇気が欲しい」(20代・女性)
また、優しい性格の人も要注意だ。
「うちの母は、『若い子ががんばっていると思うと、すぐに切れない』と言っている。私と電話相手が重なるみたいで…。そんな優しさにつけ込むのが、彼らの仕事なのに」(20代・女性)
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■最初から出ない選択
疑わしい電話には、出ないようにしている人も多い。
「家の電話は『ナンバーディスプレイ』があるので、よくわからない番号には出ないようにしている。携帯もたまに怪しい電話があるけど、絶対に出ない」(30代・男性)
覚悟しながら、電話に出るとの声も。
「家にかかってくる電話は、ほとんどが勧誘。とはいえ出ないわけにもいかないので、断るのを前提に覚悟して受話器を取る」(30代・女性)
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■黙って切ると仕返しも…
相手は電話を切らせないように、間髪入れずに話してくる。それにどう対応するかが、悩みどころだ。
「取って、勧誘なら黙って切る。聞いているだけ、時間の無駄だから」(20代・男性)
ただ相手に電話番号を知られているため、下手なことはできない。
「昔、ガチャ切りをしたら、再度かけてきて『途中で切りやがって、ふざけるな! こっちはお前の住所も知ってるから、ピザとか勝手に注文してやるからな』と脅されたことがある。それからは怖いので、話だけは聞くようにしている」(40代・女性)
とにかく、断ることが重要だ。
「相手がどんなに話そうと、『いりません』と一方的に言って切る。あっちも見込みがない客に長々と話すほうが嫌だろうから、早めに切り上げたほうがお互いのため」(30代・男性)
インターネットが普及し、電話でのセールスはさらに困難な時代。それでもなくならないところを見ると、一定数の効果があるのだろうか。
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の男女1,361名 (有効回答数)