草花にも命はあるの? 肉食批判者によく問われる質問に人々は…
心を込めて育てれば、すくすくと成長するが…
肉だけでなく、たまごや牛乳など、動物性食品を食べないヴィーガン。
完全菜食主義者と呼ばれる彼らは、ウールなどの動物製品も使用せず生活する徹底ぶり。健康のためではなく「動物を摂取しない」という思想の上に成り立っているのだ。
しかし肉食を批判する意見に対して、「植物の命は?」と問う人も多い。
■若い男性は草花への興味が低いので…
しらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,361名に「植物について」の調査を実施。「草木にも命があるほうだと思う」と答えた人は、全体で65.9%と高い割合になった。
また性年代別では、すべての年代で男性よりも女性のほうが多くなっている。
中でも20代男性では、4割を切っているのが印象的だ。草花に興味があるかどうかで、意見が分かれるのだろう。
「彼女に誘われて植物園に行ったことがあるけど、花を見てもなにが楽しいのかわからなくて…」(20代・男性)
しかし、男性も年齢を重ねていくうちに、草花に命があると考える人が増える。高齢者の趣味として盆栽がよく上がることを考えると、加齢と共に植物に興味を持つようになる人が多いのだろう。
「うちの父は定年してから、ガーデニングが趣味に。それまで花なんて興味も示さなかったのに、年を取ると落ち着いたものに関心を持つようになるのかも」(40代・女性)
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■生きる定義が違うだけ
生物と植物の一番の共通点は、「育つ」ことである。
「時間の経過と共に大きく育っていき、だんだんと枯れていく様は生物も植物も同じようなものだと思う。
『生きている』の定義が生物に当てはまらないだけであって、それは人間が決めたことに過ぎないと思うんだけど」(30代・男性)
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■勝手にやるのはいいけど…
ヴィーガンのような徹底した思想を持つ人たちには、批判的な声もある。
「自分が好きで肉を食べないのは、勝手にやればいいと思う。ただそれが肉を食べる人への批判や、食べないことの強要などになると、一気に面倒な存在になってしまう」(40代・男性)
そして最終的には、植物の命について問われるように。
「極端に肉食を批判する人に対しては、絶対に『植物の命は?』って意見が出るだけ。そう考えると、人々はなにも食べられなくなってしまう」(30代・男性)
どんな食べ物にも感謝の気持ちを持って、食したいものである。
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の男女1,361名(有効回答数)