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『秋葉原通り魔事件』から10年 その瞬間に秋葉原にいた元アイドルが激白

あの秋葉原無差別殺傷事件から10年

地域

秋葉原

(Alvaro Faraco/iStock/Thinkstock)

こんにちは、元アイドルでコラムニストの小川満鈴(おがわみな)です。200868日に秋葉原で発生した通り魔事件のことを覚えているでしょうか。

7人が死亡、10人が負傷し「秋葉原無差別殺傷事件」という名で呼ばれているあの事件。あの日から気がつけばもう10年が経ったのですね。

 

■秋葉原で仕事をしていた際に起こった

あの日、私はジュニアアイドルとして仕事をしていました。当時のジュニアアイドルの活動の場の中心は秋葉原だったのです。

DVD発売に絡んだインタビューを受けていて、スタッフさんと一緒に自分の出したDVDにサインを入れたりという作業中でした。

すると、なにやら外からけたたましいパトカーのサイレンやら人の叫ぶ声がきこえてきました。しかし、その当時、秋葉原では週末に歩行者天国が行われており、ある程度大きな音を出すパフォーマンスをする方々もいましたので、その類かと思っていたのです。

が、数分後、ただ事ではないという雰囲気のスタッフさんが部屋に飛び込んできて、「今は絶対に外に出ないでください!」と、言葉になっていないような話し方で伝えてきました。

「何があったんですか?!」と聞くと、そのスタッフさんは、「殺人です!」と、普段目の前で聞くことのない、あまりに場違いな言葉を発しました。しばらくその言葉の意味が分からず動けなかったのを覚えています。

 

■そしてオタク狩りが始まった

もちろん大きなニュースになり、犯人像が次第に見えてくるとメディアは「オタク狩り」を始めました。

当時はまだ宮崎勤元死刑囚の事件の影響から、「オタク=気持ち悪い=犯罪を起こす」といった偏見が、メディアにも世の中にも広く存在した時代です。

この事件の犯人である加藤智大死刑囚も、「ゲームやアイドルが趣味だった」として、オタクという存在に対し全体的に避難の目が向けられました。

正確には、向けられたというよりも、メディアが半分面白がって報道していたように感じます。

 

■この事件を通してわかること

事件の内容については私の立場からはこれ以上語ることはできませんが、メディア報道のズルさには言いたいことがあります。

一番ズルいと感じるのは、当時は秋葉原に通っていた人たちを散々に叩いておいて、AKB48のような巨大でお金になるものがそこに現れると、手のひらを返して今度はオタクカルチャーとか言い出すこと。

このやり方に怒りを覚えるのは、私だけではないはず。ゲームやアニメ、漫画に対しても、「オタクが見るもの、やるものだ」などと報道しておきながら、ゲーム会社がスポンサーになると一切口を閉じて、「ゲームって楽しい!」 などと言い出す。

被害者の方々のご冥福を心からお祈りします。そして、この事件を報じていたマスコミは、そういった偏向報道をしていた自分たちを、少しでも情けなく思ってくださるタイミングにもなれば良いなと感じています。

 

■オタクは恥ずかしいのか?

しらべぇ編集部が全国2060代の男女1,376名に「アニメにハマっていたら、引いてしまう年齢」について調査した結果、40代の10パーセントが恥ずかしいと感じると答えました。


メディアはアニメ、漫画を全部まとめて考えがちです。が、ジブリもアニメですし、深夜の美少女アニメもアニメであって、プリキュアだって宇宙兄弟だってアニメなわけです。

もちろんどれだって趣味であり好き嫌いは個人の自由。それをどれがカッコいいとか気持ち悪いとか、そういう目でみる人間のほうが気持ち悪いと感じませんか?

・合わせて読みたい→マスコミはなぜ「犯人はアニメ好き」を強調するのか?メディア報道への違和感度を調査

(文/しらべぇ編集部・小川 満鈴(おがわん)

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo
調査期間:2016年6月24日~2016年6月27日
対象:全国20代~60代の男女1,376名(有効回答数)

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