サッカーW杯っていつやるの? 日本が「驚くほど盛り上がらない」理由

FIFAワールドカップ・ロシア大会が6月14日にいよいよ開幕する。にもかかわらず、日本ではあまり話題になっていない。その理由とは。


 

■今や出場が当たり前に

1998年に行われたフランス大会では、日本が史上初の本大会出場を果たした。中山雅史(当時ジュビロ磐田)がジャマイカ戦で同大会における日本人初ゴールを挙げたものの、結果は0勝3敗でグループリーグ敗退。

しかし、当時は日本がW杯本大会に進出すること自体が大きなトピックであり、日本中を大いに熱狂させた。「日本がW杯へ行く」など、夢物語に過ぎない時代だったからだ。

だが現在はそうではない。そのフランス大会以降は1度もアジア予選敗退を喫することなく、6大会連続で出場。20年間もの長きにわたって出場し続けていることになる。

とくに20代以下の若い世代にとっては、「日本がW杯へ行く」ことが「当たり前」になっている。今や、出場するだけでは何の話題にもならないのだ。


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■日韓大会で人気はピークに

2002年の日韓大会は自国開催ということもあり、日本は空前のサッカーブームの様相を呈した。グループリーグ第2戦のロシア戦で日本は史上初となる本大会での勝利を果たし、国中を熱狂の渦に巻き込んだ。

そのロシア戦が行われた6月9日は土曜日だったこともあって、フジテレビ系で20時から生中継された番組は平均視聴率66.1%という驚異の数字を叩き出している。これはスポーツ中継としては1964年の東京オリンピック・女子バレーボール決勝に次ぐ歴代2位の数字。

余談ながら、筆者はそのとき所用で東京・渋谷におり、「夜9時の渋谷に人っ子1人いない」という恐怖体験を味わった。まさに試合の真っ最中で、国民のほとんどがテレビにかじりついていたということだ。その異様な光景は、今も鮮明に脳裏に焼きついている。


■サッカーファンほど冷めている?

過去に出場した5大会のうち、グループリーグを突破できたのは2度のみ。2002年の日韓大会と、2010年の南アフリカ大会だ。なお、いずれも決勝トーナメント初戦で敗れ、ベスト16に終わっている。

つまり、毎回本戦に出場できる程度には日本サッカーのレベルも上がってきたが、それ以上の成績を望めるほど世界との差は縮まっていない、ということが言える。サッカーにあまり興味のない層にも、その事実が空気感として伝わっているのだろう。

さらに今回はヴァイッド・ハリルホジッチ前監督の電撃解任もあり、西野朗新監督の選んだ23名の代表メンバーが「あまりに無難な人選」と評されるなど、サッカーファンですら期待を持てないネガティブな要素が多い点も見過ごせない。

期待できない分、結果としてサッカーファンが職場や学校などでW杯の話題を口にしなくなる。そんな状況で、一般の国民が話題にするはずもない。

よって自然とW杯の話題を耳にする機会があまりなくなり、「盛り上がっていない」現状につながっていると推測できる。

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■日本サッカー協会に対する不信感も

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