羽生善治はリアル『ヒカルの碁』だった? 将棋好き芸人が魅力語り尽くす

14日放送の『アメトーーク!』にて「将棋たのしい芸人」企画が行われた。

2018/06/15 13:00

羽生善治
(画像は日本将棋連盟公式ツイッターのスクリーンショット)

14日放送の『アメトーーク!』(テレビ朝日・ABC系)にて、「将棋たのしい芸人」企画が行われた。

スタジオには将棋を愛する小籔千豊ら芸人6名に加え、つるの剛士、伊藤かりん(乃木坂46)の計8名が集結。将棋初心者の狩野英孝と瀧本美織も顔をそろえた。



 

■規格外の天才・羽生善治

加藤一二三九段や藤井聡太七段らが大人気を博し、羽海野チカ『3月のライオン』(白泉社)や白鳥士郎『りゅうおうのおしごと!』(SBクリエイティブ)などのヒットもあって、近年大きな盛り上がりを見せている将棋界。

中でも異例中の異例と言える大記録を、常軌を逸した勢いで達成し続けている現役レジェンドが、羽生善治竜王だ。

生涯でどれか1つを1度でも獲れば偉業とされる7大タイトルで、全てにおいて「殿堂入り」に相当する「永世」の称号を獲得した羽生。総獲得タイトル数は99にも上り、歴代1位の数字となっている。

「永世7冠」はもちろん史上初の快挙で、常識ではあり得ないレベルの偉業中の偉業だ。羽生は昨年、棋士として初の国民栄誉賞にも輝いている。番組では、そんな羽生の規格外なまでの魅力に迫った。


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■神の手「伝説の5二銀」

つるのによれば、羽生には「羽生マジック」と呼ばれる奇跡のような打ち手があるという。対局の解説を務めるプロさえも驚かせる一手が飛び出すことがあるのだとか。

中でも有名なのが「伝説の5二銀」。1989年に行われたNHK杯4回戦・加藤一二三戦で打たれたもので、解説室でも「ちょっとすいません、今の手は何なんですか?」とアナウンサーが戸惑うほどだった。

これをスタジオでつるのが解説。局面は加藤の圧倒的な攻め込み中だった。「普通なら守りに徹する場面。自分の王将の横に銀か何かを置いて、飛車に対する盾を作りたくなるんです」とつるの。

しかし羽生が打ったのは敵陣内の5二銀だった。素人目には一見勝負に何の影響もなさそうな一手。むざむざ銀を1枚捨てるだけに思えたこの指し手は、じつは後々加藤の王将から逃げ道を奪うための布石だったのだという。

この対局の解説を務めていた米長邦雄永世棋聖でさえも完全に予想外の一手だったようで、「おーっ、やった!」と思わず声を上げて興奮する様子がオンエアされた。

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■謎のネット棋士・dcsyhi
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