不倫妻が家庭の頂点に返り咲く 画期的な結末に感嘆『あなたには帰る家がある』
最終回を迎えた『あな家』、一見ハッピーエンドに思えるけれど…?
■それぞれが「帰る家」へ
茄子田の言葉に感化され、秀明は真弓に「空気のような存在になっていたけど、空気がないと生きていけない」と、真弓への思いを打ち明ける。しかし、真弓は…
「最低最悪な出会いだったけど…おかげで分かった。生きてたらさ、上手くいくことばかりじゃないし。色んなこと起こるから。そういうときに、顔見たくなる人、声聞きたくなる人…場所じゃなくて、そういう人が『帰る家』なんじゃないかな」
と、こぼす。その後、エレベーターは復旧し、茄子田夫婦はヨリを戻し、亭主関白だった家庭が一変、茄子田が綾子の尻に敷かれる構図に。
佐藤夫婦は離婚したまま「この距離がちょうどいい」というところに落ち着いた。
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■画期的な結末に感嘆
ふと冷静になってみれば、「不倫妻」が家庭の頂点に返り咲き、不倫されたほうの妻は離婚、形式上は家庭崩壊に至った奇妙な展開。
しかし、2家族の交流によって一方ではモラハラとモンスターが矯正され、もう一方は「適切な距離感と関係性」で快適な生活を取り戻す、「画期的なハッピーエンド」を迎えた。
「大人のドラマ」の奥深い結末に、視聴者からは感嘆の声があがっている。
綺麗事で両方とも元鞘エンド?と思っていたから茄子田夫婦のみ元鞘いや夫婦の立場逆転で綾子一人勝ちエンドはブラックコメディに相応しい終わり方。一方佐藤夫婦は真弓の言う通り秀明の不倫前から壊れていて別れたままの距離感が丁度いいというのはある意味リアル。 #あなたには帰る家がある
— くまさん (@kumasan232323) June 22, 2018
真弓が言うような、壊れたままそれに気づかず、気づいていても気づかないふりしてる夫婦の方がいちばん多いのかも
綾子が言うように、家事して言いたいこと我慢して、それなら誰が相手でも同じ、というのもドキッとした
刺さる人は多いのでは
#あなたには帰る家がある— 巾着袋🎬🖋🍞 (@hayaku10gatsuni) June 22, 2018
そういえば「 #あなたには帰る家がある 」って、玉木宏に向けられた言葉とばかり思ってたけど、一番は綾子に向けられた言葉だったのかなって感じた最終回でした!あー、笑った!面白かった!!(≧∇≦)#あな家
— 感想ちゃん (@kansouchan_tv) June 22, 2018
イケメンを搔き消し続けた玉木宏(秀明)。モラハラ夫から真逆に持っていくユースケ・サンタマリア(茄子田先生)。したたかな演技はピカイチな木村多江(綾子)。サバサバ系男前女子の安定感、中谷美紀(真弓)。エレベーターの中だけで最終回持たせる4人の演技力凄すぎ。#あなたには帰る家がある
— 藤村晃輝 TOSテレビ大分アナウンサー (@fujimura_tos) June 22, 2018
また、同作を通してメインキャスト4人の繊細な演技が素晴らしかった、と賞賛する声が後を絶たない。
妻たちの「ホンネ」をベースに、ドロ沼な修羅場を経て、それぞれが「帰る家」にたどり着いた同作。「夫婦関係」とは千差万別で、決してテンプレートにあてはめることはできない。
しかしながら、「ホンネ」を吐き出し合うことで、どこかで狂ってしまった歯車に、気づくことができるかもしれない。
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(文/しらべぇ編集部・もやこ)