奈良県の女子大生がとっさの判断で線路転落の男性を救出 勇気と行動力に称賛の声
バスケ部女性主将、線路転落の男性を背負って踏切まで走る。ネットからは称賛の声
無人駅の近鉄二上神社口駅(奈良県葛城市)で先月、男性がホームから線路に転落。
そこに居合わせた大学生が、果敢にもその男性を救い、事なきを得る。その間、大学生を駅まで迎えに来ていた母親が、駅の非常通報ボタンを押して、手助けをしていたという。
■「おじいさんが危ないかも」
大阪大谷大学バスケットボール部主将の金崎真衣さん(22)はその日、駅のホームで改札口とは逆方向に歩く男性(71)とすれ違う。酒のにおいがし、千鳥足で歩く様子に、金崎さんは心配になったという。
迎えに来た母に「おじいさんが危ないかも」と話して振り返ると、ホームから転落する男性が見えた。 その日は雨が降っていて、客もまばら。金崎さんはとっさの判断で線路に飛び降り、男性のもとへ駆け寄る。
男性をゆすり声をかけても、返事はない。ホームにいるまゆみさんが非常通報ボタンを押し、構内に警報音が鳴り響く。金崎さんは男性を背負い、ホームの端にある踏切まで約60メートルを走った。
この一件が讃えられ、22日、金崎さんは奈良県の高田警察署から感謝状を受け取る。
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■行動力に称賛の声
命をかけて他人を助けるという、金崎さんの勇気ある行動にネットからは称賛の声があがっている。
・素晴らしい行動力。咄嗟の判断と行動が、その方の人格そのものだと思う
・このような学生さんがいるなんて。大人も見習って欲しいですね
・感心するのは、初めにすれ違った時から、酔っ払ってるおじいさんの事に気が付き、状況を見守ってあげていたこと。本当にすごい
そんな称賛が湧く中、一方で「あと一歩間違えたら二人とも危なかった」との声も。助けようとして線路に飛び込んだ人が、巻きまれてしまった…という事故もある中、今回は幸いにも二人とも助かることができた。