西野ジャパンが帰国 主将・長谷部「無関心が一番怖い」「やってやったという気持ち」
サッカー日本代表は5日、FIFAワールドカップ・ロシア大会での戦いを終えて帰国し、記者会見を開いた。
サッカー日本代表は5日、FIFAワールドカップ・ロシア大会での戦いを終えて帰国し、記者会見を開いた。
会見には日本サッカー協会の田嶋幸三会長、西野朗代表監督、チームの主将を務めた長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)が出席。ファンに感謝の言葉を伝えた。
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■田嶋会長「代表が嫌いな人にも感謝」
会見の冒頭で田嶋会長は、「『日本代表なんか嫌いだ、応援なんかしない』と言ってくださった方々にも、関心を持ってくださったという意味で感謝しなければいけない」と述べ、好意的なファン以外を含めた全ての国民へ向け「本当にありがとうございました」と口にした。
長谷部も同じように「大会前、あまり僕たちは期待されていなかった。無関心というのが一番怖いと思っていた」と、注目されなかった状況への危機感を率直に語った。
「期待されていない状況を絶対にひっくり返してやろう、とチームで話していました。選手全員がその強い思いを持って戦い、皆さまの期待を取り戻せたと思う」と言うように、日本はグループリーグを突破し、決勝トーナメントでは強豪ベルギーに敗れるも、2点を先行して大いに苦しめた。
その結果、代表が帰国した成田空港には約1,000人のファンが押しかけた。拍手と歓声に包まれた長谷部は、「出発時に比べて、本当にたくさんの方に出迎えていただいた。本当にうれしい」と表情を崩す。
下馬評を見事に覆してみせた西野ジャパン。長谷部は「そういう意味では『やってやった』じゃないですけど(笑)、厳しいお言葉がこのチームの力になったのかなと思います」と充実した表情で話した。
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■長谷部「Jリーグや女子にも関心を」
日本代表のロシア大会は終わったが、2022年カタール大会への戦いはもう始まっている。今月末での契約満了を明言した西野監督だが、「次のカタールでラウンド16を突破できる段階にはあると思う」と、4年後の日本代表に確かな自信を見せる。
「十分に大きな成果を上げたわけではないが、次につながる1ページ──半ページくらいかな──を示せた、という気持ちがある。選手たちには、ロストフで(試合終了後にピッチに倒れ込んで)背中に感じた芝生の感触、見上げた空を忘れるなと伝えた」
長谷部は「このW杯でまた皆さんの関心を集められたと思う」とし、「皆さんには引き続き、日本サッカー界──代表だけじゃなくて、Jリーグ、海外でプレーする選手、女子、いろんなカテゴリーがありますけど──に関心を持っていただき、時には温かく、時には厳しいサポートをお願いしたい」と呼びかけた。