吉川ひなの、歌手時代は「知らずに口パクさせられていた」 CDバブルが生んだ悲劇
『ダウンタウンなう』に吉川ひなのがゲスト出演。歌手活動をしていた時代に「知らずに口パクをしていた」ことを告白した。
2018/07/14 11:00
■「90年代女優」というジャンル
90年代に歌手としてCDを出していた女優は枚挙にいとまがない。特徴としては、大物アーティストがプロデュースを手がけるケースが多く、本人のディスコグラフィーにはあまり登場しない「隠れた名盤」も珍しくない点が挙げられる。
吉川や坂井のみならず、当時絶大な人気を誇った女優・広末涼子も歌手としてヒットを飛ばした。竹内まりやプロデュースのデビュー曲『MajiでKoiする5秒前』(ワーナーミュージック・ジャパン/1997年)はオリコン2位、岡本真夜が手がけた2ndシングル『大スキ!』(同/1997年)ではオリコン1位を記録。
裕木奈江はヒット曲にこそ恵まれなかったが、松本隆や細野晴臣、鈴木茂といったレジェンドが手がけた高品質な楽曲を多数リリースした。高岡早紀は故・加藤和彦の全面プロデュースで作品性の高いアーティスティックなアルバムを複数発表している。
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■一流アーティストもプロデュース
さらに鈴木蘭々を筒美京平が、中谷美紀を坂本龍一が、遠藤久美子をCharが、ともさかりえを椎名林檎がバックアップ。
ほかにも宮沢りえ、内田有紀、辺見えみり、和久井映見、深田恭子、松雪泰子、瀬戸朝香、牧瀬里穂など、名の知れた女優は「ほぼ全員が歌を出していた」と言っても過言ではない。
当時売れていた女優でCDを全く出していないのは、パッと思いつく限りでは常盤貴子くらいしか名前が出てこないほどだ。
吉川の「口パク」事件は、そんな時代の「歌えないやつにも歌わせろ」という空気感が生んだ、必然的な悲劇であったと言っていい。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)