グレるのは時代錯誤? 「行動力とコミュ力がない」と引きこもりに
グレ方も多種多様に。
大人への反抗心などから、学生時代に荒れてしまう子がいる。髪を染めたりビアスを開けたりなどの外見だけでなく、家に帰らなくなるなどの行動も含まれるだろう。
そこでしらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,477名に「学生時代について」の調査を実施。
「学生時代はグレていた」と答えた人は、全体で7.9%とわずかであった。多くの人は、まじめな学生生活を送ってきたようである。
■80年代のヤンキーはファッション要素が強い
性年代別では、50代男性が一番多くなっている。
この世代は、ヤンキー全盛期に学生時代を迎えている。それでも1割強しかいないのは、少なすぎる気もするが…。
「私は親との関係も良好だったし、グレたというのはちょっと違うかな。短ランやボンタンなどの学生服は、当時のおしゃれだった。
ちょっと先生に抵抗するのも、それがかっこいいと思っていたから。今でいえば、女の子の多くがオルチャンメイクをするようなもの」(50代・男性)
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■親の不仲から街をブラブラ
グレるのは、見た目だけの問題ではない。繊細な年頃に複雑な家庭環境に置かれるなどしたために、反抗心が行動に出るのだ。
「高校のときに両親の仲がかなり悪くなって、家の居心地がすごく悪かった。家に帰りたくないから、友達のところを渡り歩いたり街をブラブラしたりしていた。
親に文句言われても、『あんたらが悪いんでしょ!』と口答えして…。外見はごく普通の女子高生って感じだけど、これはグレたって言うのかな?」(20代・女性)
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■グレるよりも引きこもる
近年ではグレるよりも、引きこもる人が多い。
「僕はずっとおとなしい性格で、まじめに学校に行っていた。そのまま大学まで行って就職したけど、そこで馴染めずにドロップアウト。
しばらくは家に引きこもって、家族ともほとんど話さなかった。グレているとは真逆かもしれないけど、親へ迷惑をかけている度合いは同じようなものだったと思う(30代・男性)
ヤンキーのようなグレ方は、時代に合わないとの意見も。
「グレて暴れるのは、行動力がいる。群れるのにはコミュ力が必須だし、個を重視する時代には合わない。その代わりの抵抗方法が、引きこもることなのかも」(30代・女性)
グレ方も時代によって、変化をしているようだ。
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の男女1,477名(有効回答数)