区の検診でがんを見落とされた40代女性が死亡 「医者・病院選び」に注意喚起の声
がん検診で複数回の見落としがあり、40代の女性が肺がんで亡くなった。
医療に絶対はないのかもしれない。それでも救える命だったのではないかと思わずにはいられないだろう。
17日、区のがん検診を受けていたにもかかわらず、複数回の見落としがあり、40代の女性が肺がんで亡くなったことが報じられた。インターネット上では、「医者・病院選び」の方法に警鐘を鳴らす声が相次いでいる。
■救急搬送されたのちに発覚…
報道によると、女性は2014年と15年に、東京都杉並区にあるクリニックで実施した職場の成人検診を受診。胸部レントゲン画像に、影があったにもかかわらず、異常なしと判定されていた。
さらに今年に入ってからも、同クリニックで区の肺がん検診を受けていたが、異常なしと診断されていたという。
しかし、女性は4月に呼吸困難などで救急搬送され、その際に、胸部レントゲン画像で異常が見つかり、過去の見落としが判明した。
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■会見が開かれ、病院が謝罪
17日に開かれた記者会見で、クリニックの理事長は…
「肺がんを早期に発見する機会があったにもかかわらず、発見に至らなかったうえ、検査結果の見落としも判明した。発見の機械を奪ってしまい申し訳なく心よりお詫び申し上げる」
と述べ、遺族や関係者に謝罪。また、この医療機関では、亡くなった女性のほかにも44人について改めて精密検査が必要だとして、受診を呼びかけている。