15年ぶり2人目の日本人NBAプレイヤー誕生か 渡邊雄太がメンフィスと契約
NBA・メンフィスグリズリーズが20日、渡邊雄太との2ウェイ契約を発表した。史上2人目の日本人NBAプレイヤー誕生となるか、期待される。
■バスケット人気が致命的に低い理由
日本にもBリーグというプロリーグは存在するものの、その認知度は高いとは言えない。37歳になった田臥もまだ現役選手としてプレーしているが、彼ほどの偉大なレジェンドでさえも、一般に名が知られているかというと微妙だと言わざるを得ない残念な状況だ。
また、バスケットボールはルールも複雑で分かりづらい。アメリカのように幼少期から地元チームを応援する文化があれば自然に覚えるのだろうが、日本にはそんな文化はないため、観戦を楽しむための最初のハードルが高い。
さらに、プロバスケットボールを観戦する一番の醍醐味が「ダイナミックでパワフルなプレー」にあることも、日本にとってはネックだ。
リングが壊れるのではと思うほどの強烈なダンクシュートやアリウープ、激しいシュートブロックなど、「デカくて強い男たち」が大暴れするさまは、ルールなど知らなくても直感で楽しむことができる。
もちろん戦術的な面白さや華麗なテクニックを楽しむ面もあるが、そこを理解するには多少の専門知識が必要になってくる。無邪気に「今のダンクすげー」「あいつのブロックやべー」と楽しもうと思ったら、NBAには遠く及ばないのが現状だ。
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■八村塁にも注目
しかし、現在「NBAを狙える日本人」と目されているのは渡邊だけではない。アメリカ・ゴンザガ大学に在学中の八村塁も、NBA入りが期待される逸材の1人だ。
ベナンと日本のハーフで、見た目が黒人っぽいところから「彼がNBAに入ったとしても、純粋に日本人NBAプレイヤーとして喜んでいいの?」と余計な心配をするファンも少なくないが、富山県出身のれっきとした日本人だ。
もし渡邊と八村が同時に向こうで活躍するようなことがあれば、「複数の日本人がNBAでプレー」という歴史的な快挙となる。そんな誇らしい未来が訪れることを祈りつつ、バスケット界に注目してみよう。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)