グルクンにエチオピア? 北海道すすきのでなぜか「沖縄のネタ」を出す立ち食い寿司の謎
札幌すすきの交差点近くで深夜まで営業している『ちょこっと寿司』だ。
北海道を訪れたら、やっぱり食べてみたくなるのは、新鮮な海の幸を握った寿司。ウニ、イクラ、ボタンエビ、ホタテ…北海道らしい寿司ネタは数多い。
しかし、札幌の繁華街すすきのには、北と南が逆転してしまったような、一風変わった寿司店がある。
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■すすきの交差点近くの立ち食い寿司
すすきの交差点に隣接した雑居ビルの1階にある『ちょこっと寿司』。立ち食いの寿司店で、その名の通り、飲み会前にちょっとつまんだり、二次会での利用を想定しているのだろう。
1貫69円のいなり寿司に始まり、リーズナブルなネタが目立つ。一日限定5個だが、蝦夷アワビはまるごと1個が980円だ。しかし、数あるネタの中で、しらべぇ取材班が気になってしまったのは…
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■グルクンに…エチオピア?
手書きのおすすめメニューを見ると、見慣れないネタが混じっている。沖縄の県魚・グルクンにエチオピア? アフリカの国?
板前さんに聞いてみたところ、エチオピアはシマガツオとも呼ばれる魚で、「なぜエチオピアと呼ばれるのかは不明」とのこと。
さっそく、まずはグルクンから握ってもらった。
かるく炙られたグルクンは、白身魚らしい香りがたって、美味しい。沖縄では唐揚げやマース煮(塩煮)で供されることが多く、寿司ネタになるのはかなり珍しい。それも、北海道で。
エチオピアも南国の魚だが、身はビンチョウマグロのようなややピンクがかった乳白色。
独特の酸味があり、好き嫌いが分かれる味かもしれない。
なお、北海道すすきのの寿司店に沖縄の魚がある理由は、こちらのお店が那覇にも支店を出しているため。新鮮なまま沖縄から空輸しているという。