渋いイケメン俳優が骨太演技にハマる 『ラストチャンス』第1話を振り返る
元銀行員が書いた原作ならではのリアルな描写に対し、渋い俳優陣の「ドラマチックな演技」がクセになる
■再就職先に「7億円返せ」という男が
後半では、樫村の再就職先が決定する。旧知の仲の投資ファンド『ジャパン・リバイバル・ファンド(JRF)』社長の山本知也(大谷亮平)から、経営不振の飲食フランチャイズ企業『デリシャス・フード』のCFO(最高財務)として経営を立て直してほしいと依頼されたのだ。
自身の会社に入社しないかという宮内の誘いを断った樫村は、『デリシャス・フード』に再就職する。しかし、「デリシャス・フード」の内部は「嫌な予感しかしない」雰囲気に満ち溢れており、ついには、突然会社を訪ねてきた男が「7億円、耳を揃えて返せ」と叫ぶ事態に…。
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■気になる「第2話」の内容は?
第2話では、「7億円、耳を揃えて返せ」と怒鳴り込んできた男性に対し、岸野(勝村政信)ら幹部社員は「問題ありません」と言い張る。そんな中、樫村は十和子フード社長の十和子(水野美紀)から飲食業のレクチャーを受ける。
十和子は樫村が以前、道でぶつかった謎の美女だったという偶然も。十和子はフランチャイズ展開の危険性を指摘し、さらに、樫村は宮内からも同じ話を聞くことになるが…。
■「分かりやすさ」にこだわった工夫も
波乱含みの幕開けをした『ラストチャンス 再生請負人』。骨太な社会派ドラマなだけに、やや難しいビジネス用語も登場する本作だが、その演技や演出には「分かりやすさ」にこだわった工夫が随所に見受けられる。
「CFO(最高財務責任者)」などのワードを、登場人物が丁寧に説明しながら進み様は、どこか「経済漫画」のような親しみやすさも感じられ、幅広い層に受け入れられそうだ。
同作の中で今後、「うらみ、つらみ、ねたみ、そねみ、いやみ、ひがみ、やっかみ」という不穏なキーワードがどのように生きてくるのか、いやがうえにも期待が高まる。
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(文/しらべぇドラマ班・星子)